2015年09月08日
群馬県 みどりの村#1 キャンプマスターへの道とは…
2015.9月 ファミリーキャンプ
群馬県高山村 みどりの村AC

山猫ファミリーがキャンプを始めて3周年の節目は、お気に入りのみどりの村にお邪魔して来ました。
山猫は5回目のリピートになりますが、
「やっぱりここは、なんだかいいんだよなぁ〜」
と終始つぶやいていたキャンプになりました。
群馬県高山村 みどりの村AC

山猫ファミリーがキャンプを始めて3周年の節目は、お気に入りのみどりの村にお邪魔して来ました。
山猫は5回目のリピートになりますが、
「やっぱりここは、なんだかいいんだよなぁ〜」
と終始つぶやいていたキャンプになりました。
「次のキャンプ?そうだな、パーコレーターで珈琲を淹れてみるよ。きっとサイトにいい香りが漂うと思うんだ」
そうつぶやきながら、山猫はこの半年間、これまでと同じペースでキャンプを続けていた。

だが、今は既にカリタの100均のドリッパーで珈琲を飲んでいる。
そしてコールマンのパーコレーターは現在、珈琲ポットとして使われている。
それでも山猫は、決して失敗したとは思っていない。
「俺が淹れたパーコレーターの珈琲は、あまりにもカオスな味だ。俺はそれを確認したに過ぎない」
山猫はそう思っていた。どこまでも前向きに・・・
※犠牲になったFlagご夫婦の話はこちら
どうもすみませんでした(^_^;)
そして何もかもが狂っているような暑い暑い、あまりにも暑い夏が終わり、ようやく季節は秋を迎えた。
息子猫の中学校の部活が珍しく週末休み(土曜半ドン)となったのを機に、
「我家の3周年記念キャンプに行こう!」
と話しがまとまり、家族全員一致で選んだのは群馬県高山村 みどりの村だった。

フリーサイト(¥2,000+入場料¥300/人)にて設営完了。

今年のGWに猫娘とデュオで訪れた時にはこのフリーサイトも満杯だったが、この日は3〜4組。
このゾーンは山猫ファミリーの貸切状態となった。

「そうだよ、この景色なんだよ。やっぱりここはいいなぁ」
「うん。気持ちいいね、やっぱり」
夫婦で会話を交わす。
同じキャンプ場にリピートするよりも、毎回違う所に行きたいという山猫ママも、このキャンプ場だけはお気に入りなのだ。

しかし、ここのフリーサイトは傾斜がひどい。
ちなみにこの日、せっかく汲んできたジャグの水を2回ほどひっくり返してこぼしている。
それくらいの斜面サイトだが、だからこそ値段も安くて、すいているのかも知れない。
おまけにフリーサイトからは水場もトイレもなかなかに遠い。
その点さえクリア出来れば、この素晴らしい景色とゆったりした時間を満喫出来る。
キャンプマスターを目指す山猫には、サイトの傾斜など軽くクリアするべきハードルでしかないのだ。
そんな事を思いつつ、傾斜によろめきながらふぁ、ファニチャーもセット。

設営完了後のビールには、山猫ファミリーにとって安定のタコ。
疲れた身体にタウリン補給である。
(エビスビールはもちろん撮影用であり、うちから“泡麦”をしこたま持参してきているのは言うまでもない)

設営開始と同時に牧場へ逃げ去っていた子供たちも、タコの匂いを嗅ぎつけて戻ってくる。

タープの下からの眺め。

家族全員のまったりTIME。
それはまるで、
「少しのんびりと、この空気と景色を私も楽しもうかなって思いましてね。時間のネジを少しだけ緩くして見たんですよ」と誰かが山猫に囁きかけているかのようだった。
とにかくそれくらいにゆっくりゆっくりと時間は流れた。

夕方には炭火もおこしてトウモロコシ。
その後、山猫がこの世で6番目に好きな牛タンも炙る。(ちなみに1番はさくらんぼだ)
七輪も6月から再び山猫キャンプのレギュラーとして戻ってきている。
今年の夏のあまりの暑さに、
「夏は焚火はいいや。俺にとって焚火は暖房なんだ。夜に炎を眺めるなら、七輪の炭火で十分なんだ」と山猫は七輪を再び復活させたのだった。(もちろん夏の焚火の魅力も分かっているつもりです(^^)、たまたま今年はこう思ったというだけなのでご了承ください)

この日は最低気温が15℃まで下がる予報だったので、焚火も暖房としてセット。
夕飯はstaubで鶏鍋だ。

「枝豆洗ってくるからお鍋見ておいてね」と水場へ行くママ。
「了解」と応え、ジャグで軽くシェラなどを濯いでいると、
カシャーン
と、それまでキャンプ場で山猫が聞いた事のない音が響いた。
ゆっくりと振り向くと、そこには七輪から滑り落ちたstaubが芝の上に転がっていた。
サイトが傾斜しているので、重たい鍋が七輪の五徳から滑り落ちたのだ。
staub鍋の中には既に鶏肉と鶏団子、シメジや野菜が水と一緒に投入されていたはずだった。
あとは一煮立ちしたら、出汁をいれてもやしを入れて煮込むだけだった。
そして、
「お鍋の季節になったね〜」などと言いながら、家族の団欒がまさにこれから始まるところだったのだ。
だが、その鍋が芝生の上に転がっている・・・
いったい、何が起きたっていうんだ

「パパ!どうしたの!?」
気づくと水場から戻って来たママが後ろに立っていた。
「どうしたって…?今お肉とシメジを洗ってるんだ…」
「え…な、なんでお肉とシメジを洗っているのって聞いてるんだけど…」
「何でって…さっきね、staubが七輪から滑り落ちたんだよ。でもさ、子供たちはテントの中で遊んでるから気づいてないよ。ハハハ…大丈夫、俺はこれくらいじゃ動じないんだ。ほら、まだジャグには水もたくさん残ってるし…」
「パパ・・・しっかりしてw」
その後、ちょっとした汚れやコゲにも敏感なプチ潔癖な子供たちに気づかれることなく、芝生の上にぶちまかれた食材たちは再び鍋の中に戻された。
staubを再び七輪に載せる時に、申し訳なさそうな表情の七輪くんの顔が見えたが、
「君のせいじゃないんだ。もちろん俺のせいでもない。きっと誰のせいでもないんだよ。世の中にはそんな事がたくさんあるんだよ」と山猫は心の中で七輪に語りかけたのだった。

しっかりと鍋は完食だ。
しかも〆で上州中華麺というコシのあるラーメンも入れて、美味しく頂いた。
帰宅して何日か経っているが、幸いに家族で腹痛をおこした者はまだいない…
ワイルドだろぉ…

ママと2人、夜の焚火をする頃に、ようやく山猫は正気を取り戻しつつあった。
「想像してみてくれ。目の前に逆さまにひっくり返っている鍋をお前は見たことがある?その鍋を持ち上げたら、肉や野菜が芝の上に広がっているんだ。そんな光景を見たことあるかい?俺はないよ。今まで一度だって見たことがなかったんだ」
「いいじゃないw パパは冷静だったよ。肉も野菜もきれいになってたし、あたしは多少草が付いてたって大丈夫。草食べたくらいじゃ人は死なないよww」
噴き出し笑いをしながら慰めてくれる山猫ママの話しを聞きながら、この日山猫夫婦は珍しく23時近くまで焚火をしながらワインを呑んだ。
「たかが傾斜なんだ。このフリーサイトで過ごすのはもう4回目なんだ。これくらい俺はクリアできるはずだったんだ…」
少しずつ少しずつ、山猫は自分を取り戻して行った。
夜からは雨が降り出し、タープが雨音を立て始めていた。
「撤収の時の雨はあったけど、夜にここまでの雨は、あたし初めてだな」とママが言う。
「雨の焚火もいいだろ。タープを叩く雨音がBGMになるんだ。俺は雨のキャンプも嫌いじゃないんだ。俺は…俺はもっとうまくやれたはずなんだ…」
「・・・大丈夫だよ、パパはうまくやったよ。声も出さずに黙々とお肉洗ってたもんねww」
でも、山猫のキャンプマスターへの道は、まだまだ遠いのかも知れない…
つづく…
そうつぶやきながら、山猫はこの半年間、これまでと同じペースでキャンプを続けていた。

※7月の那須 鳥野目河川公園にて
だが、今は既に
そしてコールマンのパーコレーターは現在、珈琲ポットとして使われている。
それでも山猫は、決して失敗したとは思っていない。
「俺が淹れたパーコレーターの珈琲は、あまりにもカオスな味だ。俺はそれを確認したに過ぎない」
山猫はそう思っていた。どこまでも前向きに・・・
※犠牲になったFlagご夫婦の話はこちら
どうもすみませんでした(^_^;)
そして何もかもが狂っているような暑い暑い、あまりにも暑い夏が終わり、ようやく季節は秋を迎えた。
息子猫の中学校の部活が珍しく週末休み(土曜半ドン)となったのを機に、
「我家の3周年記念キャンプに行こう!」
と話しがまとまり、家族全員一致で選んだのは群馬県高山村 みどりの村だった。

フリーサイト(¥2,000+入場料¥300/人)にて設営完了。

今年のGWに猫娘とデュオで訪れた時にはこのフリーサイトも満杯だったが、この日は3〜4組。
このゾーンは山猫ファミリーの貸切状態となった。

「そうだよ、この景色なんだよ。やっぱりここはいいなぁ」
「うん。気持ちいいね、やっぱり」
夫婦で会話を交わす。
同じキャンプ場にリピートするよりも、毎回違う所に行きたいという山猫ママも、このキャンプ場だけはお気に入りなのだ。

しかし、ここのフリーサイトは傾斜がひどい。
ちなみにこの日、せっかく汲んできたジャグの水を2回ほどひっくり返してこぼしている。
それくらいの斜面サイトだが、だからこそ値段も安くて、すいているのかも知れない。
おまけにフリーサイトからは水場もトイレもなかなかに遠い。
その点さえクリア出来れば、この素晴らしい景色とゆったりした時間を満喫出来る。
キャンプマスターを目指す山猫には、サイトの傾斜など軽くクリアするべきハードルでしかないのだ。
そんな事を思いつつ、傾斜によろめきながらふぁ、ファニチャーもセット。

設営完了後のビールには、山猫ファミリーにとって安定のタコ。
疲れた身体にタウリン補給である。
(エビスビールはもちろん撮影用であり、うちから“泡麦”をしこたま持参してきているのは言うまでもない)

設営開始と同時に牧場へ逃げ去っていた子供たちも、タコの匂いを嗅ぎつけて戻ってくる。

タープの下からの眺め。

家族全員のまったりTIME。
それはまるで、
「少しのんびりと、この空気と景色を私も楽しもうかなって思いましてね。時間のネジを少しだけ緩くして見たんですよ」と誰かが山猫に囁きかけているかのようだった。
とにかくそれくらいにゆっくりゆっくりと時間は流れた。

夕方には炭火もおこしてトウモロコシ。
その後、山猫がこの世で6番目に好きな牛タンも炙る。(ちなみに1番はさくらんぼだ)
七輪も6月から再び山猫キャンプのレギュラーとして戻ってきている。
今年の夏のあまりの暑さに、
「夏は焚火はいいや。俺にとって焚火は暖房なんだ。夜に炎を眺めるなら、七輪の炭火で十分なんだ」と山猫は七輪を再び復活させたのだった。(もちろん夏の焚火の魅力も分かっているつもりです(^^)、たまたま今年はこう思ったというだけなのでご了承ください)

この日は最低気温が15℃まで下がる予報だったので、焚火も暖房としてセット。
夕飯はstaubで鶏鍋だ。

「枝豆洗ってくるからお鍋見ておいてね」と水場へ行くママ。
「了解」と応え、ジャグで軽くシェラなどを濯いでいると、
カシャーン
と、それまでキャンプ場で山猫が聞いた事のない音が響いた。
ゆっくりと振り向くと、そこには七輪から滑り落ちたstaubが芝の上に転がっていた。
サイトが傾斜しているので、重たい鍋が七輪の五徳から滑り落ちたのだ。
staub鍋の中には既に鶏肉と鶏団子、シメジや野菜が水と一緒に投入されていたはずだった。
あとは一煮立ちしたら、出汁をいれてもやしを入れて煮込むだけだった。
そして、
「お鍋の季節になったね〜」などと言いながら、家族の団欒がまさにこれから始まるところだったのだ。
だが、その鍋が芝生の上に転がっている・・・
いったい、何が起きたっていうんだ

※山猫、食材をジャグで洗う の図 byママ
「パパ!どうしたの!?」
気づくと水場から戻って来たママが後ろに立っていた。
「どうしたって…?今お肉とシメジを洗ってるんだ…」
「え…な、なんでお肉とシメジを洗っているのって聞いてるんだけど…」
「何でって…さっきね、staubが七輪から滑り落ちたんだよ。でもさ、子供たちはテントの中で遊んでるから気づいてないよ。ハハハ…大丈夫、俺はこれくらいじゃ動じないんだ。ほら、まだジャグには水もたくさん残ってるし…」
「パパ・・・しっかりしてw」
その後、ちょっとした汚れやコゲにも敏感なプチ潔癖な子供たちに気づかれることなく、芝生の上にぶちまかれた食材たちは再び鍋の中に戻された。
staubを再び七輪に載せる時に、申し訳なさそうな表情の七輪くんの顔が見えたが、
「君のせいじゃないんだ。もちろん俺のせいでもない。きっと誰のせいでもないんだよ。世の中にはそんな事がたくさんあるんだよ」と山猫は心の中で七輪に語りかけたのだった。

しっかりと鍋は完食だ。
しかも〆で上州中華麺というコシのあるラーメンも入れて、美味しく頂いた。
帰宅して何日か経っているが、幸いに家族で腹痛をおこした者はまだいない…
ワイルドだろぉ…

ママと2人、夜の焚火をする頃に、ようやく山猫は正気を取り戻しつつあった。
「想像してみてくれ。目の前に逆さまにひっくり返っている鍋をお前は見たことがある?その鍋を持ち上げたら、肉や野菜が芝の上に広がっているんだ。そんな光景を見たことあるかい?俺はないよ。今まで一度だって見たことがなかったんだ」
「いいじゃないw パパは冷静だったよ。肉も野菜もきれいになってたし、あたしは多少草が付いてたって大丈夫。草食べたくらいじゃ人は死なないよww」
噴き出し笑いをしながら慰めてくれる山猫ママの話しを聞きながら、この日山猫夫婦は珍しく23時近くまで焚火をしながらワインを呑んだ。
「たかが傾斜なんだ。このフリーサイトで過ごすのはもう4回目なんだ。これくらい俺はクリアできるはずだったんだ…」
少しずつ少しずつ、山猫は自分を取り戻して行った。
夜からは雨が降り出し、タープが雨音を立て始めていた。
「撤収の時の雨はあったけど、夜にここまでの雨は、あたし初めてだな」とママが言う。
「雨の焚火もいいだろ。タープを叩く雨音がBGMになるんだ。俺は雨のキャンプも嫌いじゃないんだ。俺は…俺はもっとうまくやれたはずなんだ…」
「・・・大丈夫だよ、パパはうまくやったよ。声も出さずに黙々とお肉洗ってたもんねww」
でも、山猫のキャンプマスターへの道は、まだまだ遠いのかも知れない…
つづく…
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