2016年04月09日
やまぼうし#1 曇天
2016.4月 ファミリーキャンプ
静岡県御殿場市 やまぼうしAC
春キャンプ第4弾は、子供たちの春休みに行く春休みキャンプ。
念願の富士山キャンプを計画し、息子猫の部活も強制的に休ませて、正月以来のファミリーキャンプの実現です。
静岡県御殿場市 やまぼうしAC
春キャンプ第4弾は、子供たちの春休みに行く春休みキャンプ。
念願の富士山キャンプを計画し、息子猫の部活も強制的に休ませて、正月以来のファミリーキャンプの実現です。
「パパが選ぶところはいつも駐車場みたいなサイトなんだよね。あたしはね、もっとドーンと広くて、のびのびできる所がいいんだよ」と山猫ママ。
春休みキャンプを計画していた山猫は、
「ふむ、いいだろう。そういう所、あるよ」と応える。
※やまぼうしAC HPより
"広々したフリーサイトで、のびのびとキャンプをする"というテーマなら、山猫が真っ先に思いつくのは、やはり富士山キャンプだ。
さて、仕事の流れと天気予報を睨み、無事に初訪問となるやまぼうしACさんに予約完了。
山猫の、こんなキャンプがしてみたい
今回のイメージングは、
1日目AM
午前中に到着して、富士山を眺めながらお昼はキャンプ場で。
有名な馬刺しとピザを食べる。
PM
午後は小春日和になった天気の中、富士山をバックに子供たちと芝生の上で遊んだりまったりしたり…ゆっくり流れる時間を満喫する。
EV〜翌朝
夜は冷えに備えて鍋料理。
翌朝は鍋の残りで鍋うどん。
午前中に撤収して、御胎内温泉に寄り、お昼は富士宮焼きそばを食べて帰ろう。
うむ。我ながら完璧なイメージングである。
題して富士山キャンプのスタートだ。
そして当日は、朝から小雨の降る天気。
だが予報では、明け方に雨はあがり、昼過ぎに天気は回復して、最高気温は18℃まであがる小春日和になると見ていた。
気合いの5時起床で準備を整え、7時半には出発する。
「当日は8時から入れますよ」と言って頂いたやまぼうしさんには、買出しも済ませて10:30頃到着した。
まさにガスだね…(Flagさん風)。
現地は濃い霧に包まれ、しっかりと雨が降り続いている。
「パパの言う天気は当てにならないって事だね。あたしはまたひとつ学んだよ」と言わなくてもいい嫌味を言うママを黙殺して、
この天候の中では設営などしたくないし、ピザだって作りたくない。
そして何よりも富士山が見えない!
と、山猫は急遽イメージングを組み替え、
「1日目の昼食は外で食べることにする」と家族に宣言した。
山猫は常に、臨機応変に現実に対応するのだ…
「この近くで富士宮焼きそばを食べれる所はありますか?」と、受付でお聞きしてみるが、
「この辺じゃあ見当たらないねぇw」とオーナーさんに言われる。
やはり富士宮焼きそばは御殿場市ではなく、富士宮市なのだろう…
仕方なく、近くの道の駅須走まで移動する。山猫は常に臨機応変に対応するが、車内では子供たちのブーイングが鳴り響いていたのは言うまでもない。
道の駅須走の富士見レストランでオーダーしたのは富士山カツカレー。
念の為に言っておくと、この白米が富士山な訳だ。
ええい、俺が見たいのは本物の富士山なんだ!
富士見レストランの窓からも、もちろん立ち込める濃い霧しか見えなかった。
お土産などを見て、時間を潰し再びキャンプ場へ戻る。
※画像は肉の富士竹さん
キャンプ場へ戻る途中で、有名な山崎精肉店さんを発見するが、なんとこの日は定休日(火曜日)。
ここに来て山猫は、自分がこれまで維持していたイメージングがガラガラと音を立てて崩れ去る音を確かに聞いた…
「焼きそばは諦めたんだから、馬刺しは食べるでしょ!」と家族の激しいブーイングが山猫に追い打ちをかける。
だがそこで、幸いにもすぐ近くに馬刺し専門店 富士竹さんを発見。
「うちで初めて馬刺し買うなら、特上を食べてみて!」とお勧めされるまま、無事に馬刺しを購入する事が出来たのだ。
俺の富士山キャンプは、
まだだ!まだ終わらんよ!
再びキャンプ場に入場だ。
「雨、やみませんね〜w」と受付でオーナーさんに話しながら再入場し、小降りになってきたタイミングで設営。
今回の最低気温予報は6℃ほどだったので、我家は電源サイトを借りる。
やまぼうしさんの電源サイトは、そうは言ってもほとんどフリーサイト。
しかも平日キャンプでガラガラなので、のびのびとレイアウトをさせてもらえた。
富士山は管理棟の後方に見える、とお聞きしたので、なんとなくそちらの方向を眺められるように展開。
じっと空を眺めてみる。
でも空には濃い霧が立ち込めているだけで、富士山の気配はまったく感じられなかった…
気温はまだ10℃を下回っていないが、この天候の為、なんだか肌寒いので早速焚火もおこす。
タープの下には防炎シートを装着済みだ。
雨の中でも焚火を囲むリビングを完成。
やまぼうしでは芝を守るため、焚火台を使う場合でも下にブロックを敷くルールだそうだ。(ブロックはサイトの周りにいくつも置かれています)
早速、にんにく醤油のタレもついている馬刺しを頂く。
「これは馬のお肉で、しかも生なんだよ」と説明して、子供たちがパクつくのを阻止しようと試みたが、初めての食感はかなりの美味しさだったらしく、案の定家族で奪い合いになる。
だからケチらずに200gにしておけば良かったんだ…
ついでに牛タンも買えば良かったんだ…
と、山猫がママに向かって、心の中でつぶやいたのは言うまでもない。
※富士竹さんもおススメです(^-^)/
その他、買ってきたタコのブツ切りや手羽中を炙りながらビールを飲んで、ようやくゆったりとした時間が始まる。
だが場内には相変わらず霧が立ち込めており、縄跳びなどをする子供たちもなかなかテンションは上がらないようだった。
「おし、DVDでも見るか」と、やはりテンションだだ下がりの山猫も子供たちと一緒にテントに入る。
「俺は最近気づいたんだけどさ、雨のキャンプは雨音がして、それなりに楽しめるんだ。もちろん晴れのキャンプは気持ちいいよな。でもさ、曇りの日のキャンプって、いったい何が楽しいんだろうな」
そんな訳の分からない話しを山猫ママに言い残し、早起きしてきた山猫は、テントに入ると同時に夢の中へ落ちて行ったのだった。
電気毛布とセラミックファンヒーターで暖まったテントの中はとても暖かく、山猫はしっかりと午睡を満喫した。
気づくと辺りは薄暗くなっている。
外に出ると、1人で焚火にあたり寛いでいるママ。
急いでランタンを点灯し、
「寒くないか?中はセラミックヒーターでぬくぬくだぞ」と話しかけてみる。
「大丈夫。富士山は見えないけどさ、考えたらこれもいつものキャンプの感じだよね。富士山見れないって思うから残念になるけど、静かで気持ちいいよ」と返事が返ってきた。
そうか…独りになるのも悪くないだろ?
山猫は心の中でママに声をかけた。
彼女はきっと、ちょっとしたソロ気分を味わったのだ。
時間は自分だけのもの。
それはきっと、最高の贅沢なのだ。
夕飯はこれからの冷えに備えて、豚バラのトンコツ醤油鍋。
締めはもちろんとんこつ醤油ラーメンになる。
「今日は早く寝て、明日に期待する作戦だね」とママが言う。
「同感だね」と応える山猫。
シュゴー…と小気味良い音を立ててサイトを照らしてくれる286Aを眺めながら、安いパックの日本酒を冷やで呑む。
午後からバイクツーリングの方も入ってきて、この日は4組のキャンパーさんが入っていた。
「こんなに有名なキャンプ場なのに、静かですいていて、贅沢な夜だよな」と286Aに話しかけて見る。
「ええ、山猫さん。私もこのキャンプ場は好きですね。とても気持ちいいです。シュゴー…」と286Aが応えてくる。
心の通う道具とは会話が出来るのだ(多分)。
「君がそこまで言うのは珍しいね」
「ええ、こうしてサイトを照らしていてもなんだか気分がいいんです。山猫さんも今夜はゆっくりと焚火を楽しめそうですね。シュゴー…」
「いや、今夜はもう寝るんだ。俺は明日の朝、早起きして富士山を見るんだよ」
「・・・シュゴー…」
おやすみ、286A。
21時過ぎには眠ったため、夜中にママと猫娘がトイレから戻ってきた気配で目を覚ます。
腕時計を見ると2:50だった。
「天気はどう?星は出てる?」とママに聞いてみる。
「すごいよ、パパ。ほんとにすごい。今からもう一回外に出て星を観てくる」
ママの言葉のあまりのトーンに、寝ぼけていた山猫の頭も一気に覚醒した。
そして外に出てみると、まさに満点の星空がこれでもかというくらいに広がっていた。
車にもたれかかり、空を見上げるママと猫娘。
「こんなに大きな北斗七星は初めて見たな」
「今までで1位2位を争うね」
そんな会話を夫婦で交わす。
さて、天候はこれ以上ないほど回復したようだ。
山猫ファミリーは果たして、翌朝に富士山を見ることができるのだろうか!?
山猫が期待に胸を膨らませて、もう一度シュラフに潜り込んだところで、つづく…
春休みキャンプを計画していた山猫は、
「ふむ、いいだろう。そういう所、あるよ」と応える。
※やまぼうしAC HPより
"広々したフリーサイトで、のびのびとキャンプをする"というテーマなら、山猫が真っ先に思いつくのは、やはり富士山キャンプだ。
さて、仕事の流れと天気予報を睨み、無事に初訪問となるやまぼうしACさんに予約完了。
山猫の、こんなキャンプがしてみたい
今回のイメージングは、
1日目AM
午前中に到着して、富士山を眺めながらお昼はキャンプ場で。
有名な馬刺しとピザを食べる。
PM
午後は小春日和になった天気の中、富士山をバックに子供たちと芝生の上で遊んだりまったりしたり…ゆっくり流れる時間を満喫する。
EV〜翌朝
夜は冷えに備えて鍋料理。
翌朝は鍋の残りで鍋うどん。
午前中に撤収して、御胎内温泉に寄り、お昼は富士宮焼きそばを食べて帰ろう。
うむ。我ながら完璧なイメージングである。
題して富士山キャンプのスタートだ。
そして当日は、朝から小雨の降る天気。
だが予報では、明け方に雨はあがり、昼過ぎに天気は回復して、最高気温は18℃まであがる小春日和になると見ていた。
気合いの5時起床で準備を整え、7時半には出発する。
「当日は8時から入れますよ」と言って頂いたやまぼうしさんには、買出しも済ませて10:30頃到着した。
まさにガスだね…(Flagさん風)。
現地は濃い霧に包まれ、しっかりと雨が降り続いている。
「パパの言う天気は当てにならないって事だね。あたしはまたひとつ学んだよ」と言わなくてもいい嫌味を言うママを黙殺して、
この天候の中では設営などしたくないし、ピザだって作りたくない。
そして何よりも富士山が見えない!
と、山猫は急遽イメージングを組み替え、
「1日目の昼食は外で食べることにする」と家族に宣言した。
山猫は常に、臨機応変に現実に対応するのだ…
「この近くで富士宮焼きそばを食べれる所はありますか?」と、受付でお聞きしてみるが、
「この辺じゃあ見当たらないねぇw」とオーナーさんに言われる。
やはり富士宮焼きそばは御殿場市ではなく、富士宮市なのだろう…
仕方なく、近くの道の駅須走まで移動する。山猫は常に臨機応変に対応するが、車内では子供たちのブーイングが鳴り響いていたのは言うまでもない。
道の駅須走の富士見レストランでオーダーしたのは富士山カツカレー。
念の為に言っておくと、この白米が富士山な訳だ。
ええい、俺が見たいのは本物の富士山なんだ!
富士見レストランの窓からも、もちろん立ち込める濃い霧しか見えなかった。
お土産などを見て、時間を潰し再びキャンプ場へ戻る。
※画像は肉の富士竹さん
キャンプ場へ戻る途中で、有名な山崎精肉店さんを発見するが、なんとこの日は定休日(火曜日)。
ここに来て山猫は、自分がこれまで維持していたイメージングがガラガラと音を立てて崩れ去る音を確かに聞いた…
「焼きそばは諦めたんだから、馬刺しは食べるでしょ!」と家族の激しいブーイングが山猫に追い打ちをかける。
だがそこで、幸いにもすぐ近くに馬刺し専門店 富士竹さんを発見。
「うちで初めて馬刺し買うなら、特上を食べてみて!」とお勧めされるまま、無事に馬刺しを購入する事が出来たのだ。
俺の富士山キャンプは、
まだだ!まだ終わらんよ!
再びキャンプ場に入場だ。
「雨、やみませんね〜w」と受付でオーナーさんに話しながら再入場し、小降りになってきたタイミングで設営。
今回の最低気温予報は6℃ほどだったので、我家は電源サイトを借りる。
やまぼうしさんの電源サイトは、そうは言ってもほとんどフリーサイト。
しかも平日キャンプでガラガラなので、のびのびとレイアウトをさせてもらえた。
富士山は管理棟の後方に見える、とお聞きしたので、なんとなくそちらの方向を眺められるように展開。
じっと空を眺めてみる。
でも空には濃い霧が立ち込めているだけで、富士山の気配はまったく感じられなかった…
気温はまだ10℃を下回っていないが、この天候の為、なんだか肌寒いので早速焚火もおこす。
タープの下には防炎シートを装着済みだ。
雨の中でも焚火を囲むリビングを完成。
やまぼうしでは芝を守るため、焚火台を使う場合でも下にブロックを敷くルールだそうだ。(ブロックはサイトの周りにいくつも置かれています)
早速、にんにく醤油のタレもついている馬刺しを頂く。
「これは馬のお肉で、しかも生なんだよ」と説明して、子供たちがパクつくのを阻止しようと試みたが、初めての食感はかなりの美味しさだったらしく、案の定家族で奪い合いになる。
だからケチらずに200gにしておけば良かったんだ…
ついでに牛タンも買えば良かったんだ…
と、山猫がママに向かって、心の中でつぶやいたのは言うまでもない。
※富士竹さんもおススメです(^-^)/
その他、買ってきたタコのブツ切りや手羽中を炙りながらビールを飲んで、ようやくゆったりとした時間が始まる。
だが場内には相変わらず霧が立ち込めており、縄跳びなどをする子供たちもなかなかテンションは上がらないようだった。
「おし、DVDでも見るか」と、やはりテンションだだ下がりの山猫も子供たちと一緒にテントに入る。
「俺は最近気づいたんだけどさ、雨のキャンプは雨音がして、それなりに楽しめるんだ。もちろん晴れのキャンプは気持ちいいよな。でもさ、曇りの日のキャンプって、いったい何が楽しいんだろうな」
そんな訳の分からない話しを山猫ママに言い残し、早起きしてきた山猫は、テントに入ると同時に夢の中へ落ちて行ったのだった。
電気毛布とセラミックファンヒーターで暖まったテントの中はとても暖かく、山猫はしっかりと午睡を満喫した。
気づくと辺りは薄暗くなっている。
外に出ると、1人で焚火にあたり寛いでいるママ。
急いでランタンを点灯し、
「寒くないか?中はセラミックヒーターでぬくぬくだぞ」と話しかけてみる。
「大丈夫。富士山は見えないけどさ、考えたらこれもいつものキャンプの感じだよね。富士山見れないって思うから残念になるけど、静かで気持ちいいよ」と返事が返ってきた。
そうか…独りになるのも悪くないだろ?
山猫は心の中でママに声をかけた。
彼女はきっと、ちょっとしたソロ気分を味わったのだ。
時間は自分だけのもの。
それはきっと、最高の贅沢なのだ。
夕飯はこれからの冷えに備えて、豚バラのトンコツ醤油鍋。
締めはもちろんとんこつ醤油ラーメンになる。
「今日は早く寝て、明日に期待する作戦だね」とママが言う。
「同感だね」と応える山猫。
シュゴー…と小気味良い音を立ててサイトを照らしてくれる286Aを眺めながら、安いパックの日本酒を冷やで呑む。
午後からバイクツーリングの方も入ってきて、この日は4組のキャンパーさんが入っていた。
「こんなに有名なキャンプ場なのに、静かですいていて、贅沢な夜だよな」と286Aに話しかけて見る。
「ええ、山猫さん。私もこのキャンプ場は好きですね。とても気持ちいいです。シュゴー…」と286Aが応えてくる。
心の通う道具とは会話が出来るのだ(多分)。
「君がそこまで言うのは珍しいね」
「ええ、こうしてサイトを照らしていてもなんだか気分がいいんです。山猫さんも今夜はゆっくりと焚火を楽しめそうですね。シュゴー…」
「いや、今夜はもう寝るんだ。俺は明日の朝、早起きして富士山を見るんだよ」
「・・・シュゴー…」
おやすみ、286A。
21時過ぎには眠ったため、夜中にママと猫娘がトイレから戻ってきた気配で目を覚ます。
腕時計を見ると2:50だった。
「天気はどう?星は出てる?」とママに聞いてみる。
「すごいよ、パパ。ほんとにすごい。今からもう一回外に出て星を観てくる」
ママの言葉のあまりのトーンに、寝ぼけていた山猫の頭も一気に覚醒した。
そして外に出てみると、まさに満点の星空がこれでもかというくらいに広がっていた。
車にもたれかかり、空を見上げるママと猫娘。
「こんなに大きな北斗七星は初めて見たな」
「今までで1位2位を争うね」
そんな会話を夫婦で交わす。
さて、天候はこれ以上ないほど回復したようだ。
山猫ファミリーは果たして、翌朝に富士山を見ることができるのだろうか!?
山猫が期待に胸を膨らませて、もう一度シュラフに潜り込んだところで、つづく…
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