設営も終わり、山猫はビールで一服。
猫娘は1人で再び秘密基地へ遊びに行った。
しばらくすると、
「お友達できたよ〜」と言って帰ってくる。
しばらく2人で絵の具のお絵描きなどで遊んだ後、再び秘密基地へ去っていった。
冬に突入だが、コテージ宿泊のご家族が多いようで、お子さんたちが場内の所々で遊び始めている。
山猫サイトの前は自由広場と言われる場所で、ここでもバドミントンやラジコンカーで遊ぶお子さんたちが見える。
そしてお子さんたちは、山猫サイトを広場へのショートカットの通り道として駆け抜けていく…
ガイロープにつまずいて転んで怪我をされたり、道具を壊されたりするのも怖いので、クーラーボックスや収納ケースで軽く結界を張り、気軽に通り抜け出来ないようにして見た。
いちいち、うちのサイトに入らないで、と言うのは嫌なので、これも想定内の作戦だ。
夕暮れのキャンプ場を少し散歩してみたりもする。
やっぱり、ジングルベル♩くらいが小さい音で流れてるといいんだけどな、と思う。
でもキャンプをしに来る方がみんなクリスマスモードで訪れる訳ではないし、プチテーマパークのようにするのもキャンプ場の経営戦略としては、なかなか勇気がいるんだろうな、などと考えた。
トワイライトゾーンに突入し、ランタン点灯、炭火をおこし料理の準備を開始する。
辺りが暗くなって来たので、猫娘と遊んでくれていたお友達のお父さんがお迎えに来てくれて、お礼とご挨拶など。
だがそのまま再び何処かに行ってしまう猫娘…
タコのアヒージョも美味しそうに出来上がったが、猫娘は帰って来ない。
日が完全に落ちてしまったので、心配になり猫娘を探しに行く。
先程ご挨拶したお父さんも心配して一緒に探してくれて、ようやく無事にこどもの秘密基地で猫娘を確保した。
どうやら他にもお友達ができたようで、暗くなっても一緒に遊んでいたようだ。
本当にありがとうございますm(__)m またキャンプ場の皆様、お騒がせ致しましたm(__)m
「無事で良かったよ…」
「ママには言わないでね」
そんな会話をしながらサイトに戻った。
やっと落ち着いて、温め直したアヒージョを食べ終わる頃、
「うっほっほっほ♩」と笑いながらサンタさん登場。
12月のサンタヒルズさんでは、サンタがやって来て、子供にプレゼントを配ってくれるのだ。
猫娘がどんな顔でサンタを見るのか、とても楽しみにしていた山猫。
目を丸くして見上げたまま、しばらく固まっていた猫娘の驚きの表情が今も忘れられないw
このキャンプ場に来て良かったな、と思った瞬間だった。
サンタさんが帰った後はメインのケンタッキーフライドチキン。
「クリスマスはやっぱりケンタッキーでしょ」と親子の意見は一致して、いつもの焼鳥は見送られた。
アルミホイルに包んで炭火で温めなおして食べたが、なかなか難しい…
ケンタッキーは出来立てを食べるのが一番かもしれない。
さて、迷子の子猫事件の後だが、さらに山猫親子にはちょっとしたトラブルが降りかかる。
18時前後になったこの時間に、コテージにチェックイン?する方の車が、ずっと山猫サイトの横でエンジンをかけたまま待機していた。
もう少し奥まで進めば管理棟前にパーキングがあるのだが、イルミネーションの為に暗くなっている場内の様子が分からず、テントサイトの横の道に停めたようだ。
フライドチキンの後、フライドポテトを食べながらディナーをとっていた山猫親子だが、さすがにすぐ横でかなり長い時間、アイドリングとカーステレオの音を聴かされ続けるのは辛い。
決して悪気があってやっている訳ではないと分かってはいた。
おそらくキャンプをした事がない方たちなのだ。
山猫ファミリーだって、知らずに周りの人に迷惑をかける事もある。
それはお互い様なのだ。
それでもやはり耐えられなくなり、食事の途中だったが、猫娘とイルミネーションを撮影しながら管理棟に向かい、車の移動を伝えてくれるようお願いした。
すぐに対応してくれたサンタヒルズさんに感謝であるm(__)m
ようやくいつもの静かな時間が始まり、
焚火とシャウエッセンの夜を開始。
だが、ここでも山猫に試練が…
この日購入した薪は
広葉樹の薪。
単純に広葉樹の方が火持が良いと思っていたのだが、薪ストーブなどならともかく、普通の焚火台で使うとなると火はつかない、すぐに立ち消える、煙ばかりあがる、暖かくないと散々な結果になった。
「寒いからテントでベイマックス見てくる」と猫娘はテントの中へ。
山猫も1人、寒さに耐えながら広葉樹の薪と格闘していたが、ついに諦めて、最後は火おこし器に薪を入れて燃やし尽くし、この日の焚火を終わりにした…
【山猫メモ】
普通の焚火には針葉樹の薪が良いみたいだ
やっと焚火を鎮火して、山猫もテントの中へ。
ベイマックスを見終わった猫娘が出迎えてくれる。
テント内はセラミックファンヒーターでとても暖かい。
この日の外気温はまだ6〜8°C程度だったと思うが、テントに入りようやく肩の力が抜けるのが分かった。
時刻は21時を過ぎ、1日遊びまわっていた猫娘は速攻で撃沈。
「ベイマックス、もう大丈夫だよと言われるまで離れられません」と猫娘の寝顔に話しかけながら、シュラフに押し込んだ。
山猫はそこから1人、バーボンソーダと柿の種をツマミに、小林薫さんの
深夜食堂のDVDを見る。
先日やっていた「天皇の料理番」というドラマで、小林薫のあまりの渋さにすっかりファンになってしまったのだ。
小腹も心も満たします…
こうして猫娘とのクリスマスキャンプの夜が更けていった。
途中でトイレに起きた猫娘と2人、満天の星空をしばらく眺めたりして…
翌朝は強風で幕が揺れる音で目覚める。
予報ではこの日も風速2m程度だったが、明け方からの風は明らかに5〜6mの風速だ。
強風の中、猫娘と朝の散歩へ。
この日は朝から曇りの予報だったが、風が強いからか、青い空が広がっていた。
朝の林間サイト(猫娘撮影)
風は強いが薪を残しても仕方ないので、朝は炭火をおこしてからその上で広葉樹の薪を燃やしてみた。
でもやはり暖かくない…
帰ってから調べると、針葉樹は火力も強く暖かいが燃え尽きるのは早い、広葉樹はなかなか燃え上がらず火力もじんわり、でも長持ちするという事らしい。
寒いのでテントの前室にチェアを移動して、風を避けた。
朝食の後、猫娘はまたお友達と遊びに行き、山猫はテントの中でぬくぬくゴロゴロ(^_^;)
朝の9時半に管理棟のサンタ前に集合して、冬の野鳥見学会に参加。
キャンプ場の外に出て、外周を一回りして野鳥を探す。
でもこの日は風が強く、野鳥たちも藪の中に隠れてしまっているそうで、なかなか見る事は出来なかった。
残念…
その代わりに、道端に生えている野草や木の実の話しを教わりながら歩いた。
自然に囲まれているので、朝の散歩コースとしてもいい所だ。
サンタヒルズさんのチェックアウトは12時なので、のんびりと撤収させて貰える。
帰りは下道の4号線を使って帰路へ。
下道なのに100kmまでは出さないまでも、かなりの速度で走れる快適な道で、約3時間半で自宅に着いた。
ぎりぎり1泊でも下道で行けるルートを開発できたし、サンタヒルズさんは通年営業の電源ありだし、我家の冬キャンプの候補地がまたひとつ増えた、そんなキャンプになった。
おわり…
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