遊歩道を散歩した後は朝食。
クッカーセットの鍋を忘れてきたので、炊飯もシェラカップで行った。
蓋もないので、米を入れたシェラカップに同じ大きさのシェラを被せて蓋にする。
508Aで沸騰させ、炭火に置いて10分炊き込み、10分蒸らして完成だ。
ソロならシェラカップさえあればいいんじゃないか、とすら思った。
素晴らしい…
食後は再び珈琲をドリップして一休み。
時計を見ると、既に9時を回っている。
「もう10時までの撤収は無理だな。て言うか、最初から帰る気なんてなかったんだな、俺」と自分に話しかける。
恐る恐る、山猫ママに連絡すると、
「あっそ。じゃお昼ご飯はいらないって事ね。ごゆっくり」とLINEで返信が返ってきた。
管理棟で延長を申し込み、
「なんだか気持ち良すぎて、帰りたくなくなっちゃったんです」と話すと、
「この時期はね〜気持ちいいですよね。分かりますよ」とオーナーさんは笑顔で応えてくれた。
さあ、君たちが完全乾燥できるのは、心の広い山猫ママのおかげなんだよ、と幕に話しかける。
シュラフやマット、コットも外に出して乾燥体制を取る。
あ〜気持ちいい!!
それでも時間は、まだまだたっぷりある。
悪天候時を想定して、山猫はテントの中で過ごすシミュレーションを開始した。
テントにミニテーブルを入れて、中でゴロゴロと寝転がってみる。
スマホで音楽を聴いたり、DVD映画を観ながら引きこもるキャンプの妄想をする。
それはそれでとても楽しそうだ。
さて、もし時間があれば試してみようと思っていた作業をいよいよ開始だ。
山猫がおもむろに取り出してきたのは、
防炎シート〜♩(ドラえもん風)
タープの下で焚火をするのに自作されているどなたかのブログを見た事があり(すいません、どなたのレポかは失念しましたm(__)m)、入手しておいたのだ。
モンベルにルーフプロテクターなるものがあるのも知ってはいた。
でも、買った人がこのプロテクターを使い続けているというブログを、あまり見た記憶がない。(使っている方にはすいませんm(__)m)
その効果などがうまくイメージできなかったのと、お値段的な理由もあり、まずは
防炎と明記のあるこのシートを使う事にしたのだ。(ホームセンターで¥2,000くらいのお値段でした。山猫が買ったのは軽いメッシュタイプです)
ちなみに防炎とは、火に接すると焦げて溶けはするけれど燃え上がりはしないという事らしい。
設営第1段階。
サイズ4.7×4.2mのヘキサに3.6×1.8mの防炎シートがうまくセット出来るのかは不明だったが、とりあえず吊り下げてみる。
手持ちの予備ガイロープやS字フック、カラビナなどでやってみたが、位置も高さも想定通りダメダメだ。
第2段階。
ロープの長さをチマチマ調整してなんとか位置を決める。
だが今度は、シートの後方にタルミがどうしても出てしまう。
もう、仕方ないなぁ、のび太くんは〜
洗濯ばさみ〜(再びドラえもん風)
山猫は防炎シートのシワを折り畳み、洗濯ばさみで留めてみる。
裁縫の世界ではこれをギャザーと言うのだろう…(え?ちょっと違いますか(^_^;)
これでなんとか下に垂れ下がる幕をまとめて、座っても頭に当たらない位置まで固定する事ができた。
「風が強い時は洗濯ばさみじゃ、すぐ取れちゃうかな」という考えが脳裏によぎるが、「風が強い時はそもそも焚火はしない。よって、これはアリだ」と思い直す。
第3段階。
各グロメットからの長さを図り、ロゴスの予備ガイロープで必要な本数のロープを作成した。
とりあえず、設営完了だ。
ヘキサのメインポール240cmで、防炎シートの最高部は頭に当たる事もない高さまでセット出来た。
チェアに座る分には問題なく、暖房としての焚火の高さならイケるという感触だ。
そもそも山猫は、無駄に大きな焚火はやらない。
気温に応じて、暖が取れる大きさがあればいいのだ。
さあ、これでタープの下でも焚火ができる!
・・・・・
・・・・・
・・・・・
なにをいまさら!という声が聞こえて来たが、気のせいでしょうかw
※もちろんこれで安全が保証される訳ではなく、十分な注意の元、自己責任で行います。
※ちなみに山猫のタープに何か事故が起きた訳でもありません。今のタープは1年8ヶ月ほど使っていますが無傷です。
色々と思う事もあっての試みだが、どうしても偉そうになったり、言い訳がましくなったりするので、この場で詳細は語らない。
とにかくこれからは、
安心して下さい。
防炎シート、付けてますから!
と言ってみようかな、という試みである。
実戦でどこまで通用するのか、次回以降のキャンプの楽しみだ。
※何度も書きますが、これで安全とかは言ってませんし、思ってるわけでもありません。自己責任です。
※この張り方で何か問題が出たら、またご報告しようと思います。(デカイので設営が大変ならwild1の難燃シートなども良さそうですね)
最後に、素直にコットンの焚火タープ買えばいいじゃないかと思われた方に…
それだと、マスターヘキサが張れないじゃないか!
と言っておきますw
もう何度の夜を共に過ごして来たか分からない、相棒のヘキサタープ。
今もこのタープを張り、眺めていられるだけで楽しい。
他のタープを使ってみたいなと思わない訳ではないけれど、このタープをキャンプに連れて行けないと考えるだけで寂しい。
そして何よりも、そんな風に考えている自分のことを、山猫は割に気に入っているのだ。
久しぶりの楽しい幕イジリを終えると、あっと言うまに昼を過ぎていた。(正味2時間前後の格闘でしたw)
「そろそろ帰るか」
予備で買って来たカップ麺を昼食にしてから撤収作業を開始。
14時半頃にすべての片付けを完了した。
のんびり楽しませてくれたキャンプ場の景色を、名残惜しく振り返る。
そして空を見上げた。
今回もありがとう、月川荘さん。
あれほど寒かった昨晩の夜とは打って変わり、車に乗り込む山猫はTシャツ1枚の姿だった。(着替えをすべて忘れてきたので、もちろん前日から着ていたままのものだけれど…)
おわり…
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