「土曜日はお出かけで夕方遅くなるかも知れないから、パパもよかったらキャンプとか行ってもいいよ」と山猫ママに言われていた。
という事で、仕事を昼過ぎに無理やり終わらせて、またまた近場の学校橋河原へ出発だ。
キャンプに行ってもいいと言われて、行かないわけにはいかないのだ!
「なんとか明るいうちに設営したい…」と駆けつけて、小雨の降りしきる中の薄暗い夕方にようやく設営完了。
ぎりぎり暗闇での設営は免れた。
落ち着いた時刻は17:00過ぎで、ランタンを灯しての一服になった。
【山猫メモ】
11月も中旬になると、5時前には暗くなる
スケジューリングに注意が必要だ。
炭火をおこしながらやっとビールを飲む。
タープに装着した防炎シート(グレーメッシュ)は下から見上げると、なんだか工事現場にいるかのような気分だ(工事現場用だから当然かも知れないけれど)。
こんな雨の天気でも、河原には10組ほどのキャンパーさんが灯を燈していた。
一組ひとくみがかなりの距離で設営しているので、他のキャンパーさんの物音は川のせせらぎのおかげもあり、一切聞こえてこない。
ひとりぼっちで寂しくもなく、近くのキャンパーさんに気を使う必要もない最高のシチュエーションだ。
かなり疲れていたので設営が終わったら少し仮眠を取ろうと思っていたが、予想に反してなんだか楽しくなってきてしまい、そのままつまみを作ろうと思い立つ。
だが、おもむろにクーラーバッグを開いた山猫には驚愕の事実が待ち受けていた。
〜調味料一式がない〜
※ここからしょうもない小話の始まりです(^_^;)
ゆったりとした静かな雨のキャンプがこれから始まるはずだったが、景色は一気に灰色に包まれた…
「塩のないタコのアヒージョを俺は食べれるのか?味のしない焼き鳥を果たして俺は食べれるのか?」と自分に問いかける。
いやだ…それはあまりにも佗しいじゃまいか…
と思いながら、あるはずのない調味料をガサゴソと探し続ける。
すると、
バーボンも忘れて来た事を発見した。
「今夜は寒いから氷なしでバーボンソーダをちびちびやるんだ♩」と思い買ってきたソーダだけを、山猫は後生大事に持って来ていたようだ。
とりあえず現状を正しく認識しようと思い、山猫ママにLINEを打つと、
「もうビール飲んでるなら車はダメよ」と返信がくる。
「車?そうか、近くのコンビニまで買いに行けばいいのか!」とここで気づき、スマホで徒歩17分の距離にコンビニがある事を確認した。
※すいません(^_^;)さらに小話は続きますw
山猫は雨の中、河原を脱出し、コンビニへ向かう決断をした。
暗くなった学校橋から傘をさして徒歩で歩いていると、持っていた傘に違和感を感じる。
なぜか風の抵抗を大きく感じるのだ…
ええい、なんだこの傘は!
近所のお祭りに行くからと、ママに山猫の傘を持って行かれたので、うちにあったビニール傘をとりあえず持って来たのだが、骨は折れビニールは裂けていた。
なんでうちにはこんな傘が置いてあるんだ…
山猫は心の中で怒りと共に天に向かって問いかけたが、もちろん誰も応えてくれなかった。
雨に濡れながら歩いていると、途中でフレンチのお店の看板が目に入る。
見るとランチもやっているようだ。
「河原から歩いて来れるなら、今度フレンチキャンプっていうのを企画してもいいな。家族でディナーを食べてワインも飲んで、歩いてキャンプに戻るんだ。楽しいかも知れないな…」
朦朧とした意識の中でそんな事を考える山猫の目に、コンビニの看板がようやく見えてきた。
おお、心のオアシスよ…
ど〜ん!
必要なものはすべて揃った(もちろんビニール傘も新品の物を買ってやった、当然だ)。
さあ、楽しいキャンプの再開だ♩
※小話おわりですm(__)mおつきあいありがとうございましたw
いつものタコのアヒージョ。
いつもの焼き鳥。
無事に調味料を手に入れた山猫の夕飯は、言うまでもないが美味だった。
それにしても、キャンプではタコのアヒージョと焼き鳥ばかりである。
それは最早、キャンプではタコのアヒージョと焼き鳥を食べると決めているのか、はたまたタコのアヒージョと焼き鳥を食べたいからキャンプをしているのか、きっと誰にも答えは出せない問題なのだと思う。
いや、タコのアヒージョと焼き鳥が食べたいのだ!(もういいですよね(^_^;)
バーボンソーダと焚火の夜を開始。
たまに風が強くなり火の粉も舞う。
火の粉は舞うが、タープは防炎シートでウィング部分まで守られている。
それはまるで、自ら作成したアーマーに守られたトニー・スタークがアイアンマンとして君臨するかのようだ。
という事で、雨の日でもタープの下でのんびり焚火だ。
雨音がタープを叩く音と川のせせらぎをBGMにして夜を過ごした。
あまりにも心地よいのでこの日は音楽も一切なしだ。
バーボンソーダをすすりながらシャウエッセンを焚火で炙っていると、山猫ママから「おやすみコール」が入る。
「大丈夫?」
「ああ、今めちゃめちゃ気持ちいいとこなんだよ。気分はアイアンマンなんだ」
「・・・。酔っ払ってるし…」
そんな会話を交わす。
夜の気温は13°C。
焚火があっても上着がないと寒い気温だ。(今回はちゃんと上着を羽織ってます(^^)
少し夜更かしをしたので、いつもより遅い7時前に起床。
予報では朝方にはやむはずだった雨がまだ降っている。
昨晩、焚火の残りをすべて火おこし器に入れて終わりにしたのだが、翌朝にはすべて綺麗に灰になっていた。
燃え残しを作りたくないなら、この方法はいけそうだ。
朝も雨の中、タープの下で焚火。
雨が降っているので気温はそれほど下がらず、結局この日は10°Cを下回る事はなかった。
朝もシャウエッセン。
そしてミルクと珈琲。
ここで今回初実戦の防炎シートのレビューを述べると、
①設営時間は10分弱。前回ロープを結んでおいたのでほとんどぶら下げるだけ。時間的には合格点で、次回からはさらに速く出来る見込みだ。
②3.6mの幅でタープのウィングをほぼすべてカバーでき、奥行1.8mは居住スペース半分以上の面積ををカバーする。
③ほとんどのスペースがカバーされるので、タープの下にいるとなんだか蚊帳の下にでもいるような殺風景さになる。でもメッシュだから圧迫感はない。
溶接工事などで飛ぶ火の粉から周りのものを守る役割の防炎シート。
少し避難キャンプのような風合いもあり、決してオシャレにはならないが、それなりの安心感は得られた。
アホみたいにキャンプファイヤーみたいな大きな焚火をしたり、炎が暴れまくるような風の強い日に焚火をしたりしなければ、なんだか行けそうな気がする〜♩(もちろん自己責任で。タープを汚したくない、穴をあけたくないという人はやめましょう)
そして使用したロープには、昨年の
秋の陣で
よっちゃんに貰った自在を使わせてもらった。
感謝です(^^)。
朝食後には雨もあがったので、乾燥体制。
どんよりとした分厚い雲が広がっているので、なかなか乾く気配はない。
その間に散歩。
土手の上のサイトからの景色も悪くなさそうだ。
河原で独り、たまに景色やテントの写真を撮る山猫の姿は、土手の上から丸見えな事も分かった。
「まぁ、キャンパーさんならこの気持ちも分かって貰えるだろう…」と勝手に思い込み、深く考える事はやめておいた…
まだまだ乾かないので荷物を再び引っ張り出してきて、乾燥待ち珈琲。
11:00過ぎにようやく青空が顔を出し、お昼頃には完全乾燥撤収を完了した。
さあ、明日からは土曜日に投げ捨ててきた仕事が待っている…
そんな事を思いながらの帰宅だった。(今週に入って仕事が死ぬほど忙しいのは言うまでもない)
おわり…
あなたにおススメの記事