11月のテーマは紅葉キャンプと決めていた。
でも家族は予定がびっしりで、山猫の仕事もまあまあの立て込み具合。
という事で文化の日の祭日に選択したのは、ソロで近場の月川荘さんだ。
今回は初めから、橋を渡って行く
バンガローゾーンに張ろうと思って来た。
紅葉はやっぱりまだ始まっていないが、色づき始めてはいる。
嵐山渓谷の見頃は11月の中旬以降なのだ。
両手に持てるだけの荷物を運んで、とりあえず一服。
ビールを1缶呑む間に景色を見て、風向きを身体に感じ、タープの向きやサイトレイアウトのイメージングを行う。
そんな時にちょっとした
朗報がメールで届いた。
思わずニヤリとして、1人祝杯をあげてみたりする。
設営のイメージングを終えて荷物運びを再開するが、2往復目でバテた。(なんせこの日は午前中まで仕事だったのだ)
残りの荷物は橋に設置されたゴンドラを使わせてもらった。
試しに、帰りはすべて手運びで荷物を運んでみたが5往復だった。
やはりオートキャンプ仕様の山猫の荷物は大きく、そして重い。
ソロキャンプなら、せめて3往復くらいにしたいなと思ったが、それはまた今後の課題だ。
山猫には考えなければならない事が他にもたくさんあるのだ…
すべての荷物を運びが終わるが、疲れたのでまだ設営する気は起きない。
ふらふらとバンガローゾーンの景色を撮影しながら休憩。
この日の空は青く、快晴だ。
ようやく設営を終えると、時刻は16時を回っていた。
チェアで煙草を吸いながら寛いでいると、近くでデイキャンプをされていたご家族のお子さん兄弟が山猫サイトまで遊びに来てくれた。
「おじさんはお泊まりなの?」などと質問を受けながらお話しをしていると、やがてお父さんもご挨拶に来てくれる。
「いやぁ、いいとこですね〜」とお話しされるお父さんは、今年からファミリーキャンプを始められたそうだ。
少しお話しすると、冬キャンプの事などもかなり勉強されている様子で、
「やっぱり冬はシェルターにストーブで暖房とかにするんですか?」
「シュラフはやっぱり0°C対応の物とか良いやつなんですよね」などと質問される。
「いやぁ、私はオープンタープに焚火だけでして…、シュラフも3シーズンのやつを重ねて使ってまして…」と応えながら、何だか申し訳なくなる。
のほほ〜んとした顔で、夏キャンプとほぼ同じ装備で冬もキャンプをしようとしている山猫は、いったいどの様に映ったのだろうか…
きっとあの人は変わった人だったんだ。あの人のことは忘れよう
などと思われたのかも知れない。思われていないかも知れない。それは山猫には一切分からないが、
「今夜は星が綺麗でしょうね〜。私も泊まって行きたいですよ」と本当に帰りたくなさそうなお顔でお帰りになられた。
あまり参考にならない男で申し訳ありませんでしたが、よいキャンプライフを祈っております(^^)
日も暮れてランタンを点灯する。
無念にも帰らざるを得なかったデイキャンプのお父さんの代わりに、せめて星空を堪能しようと思い、タープの外に焚火台をセットして星空を待った。
そして、冬でもオープンタープでキャンプをする人も居る、少なくともここに1人は居るんだ、と頭の中でつぶやいた。
その間、毎度のタコのアヒージョを作りタウリン補給を開始する。
この日はクッカーセットの鍋を丸ごとすべて忘れてきた。
なのでシェラカップでいきなりアヒージョ。
ソロならシェラカップさえあれば何とかなるみたいだ。
素晴らしい…
翌日は平日なので、見事に完ソロだ。
そして星は予想通り空一面に拡がり始めた。
「すげー…」とつぶやきながら星を眺めサイトをうろつく、少し怪しい山猫の姿は、おそらく誰にも見られる事はなかったはずだ。
気温は10℃前後まで下がり、Tシャツに厚手のパーカーのみの服装だった山猫は寒さを感じる。
だが、びっくりする事に、山猫はクッカーセットだけではなく、着替えを入れたリュックも丸ごと忘れてきていた。
いくら焚火があってもこれでは寒い。
もし山猫が、
「冬もキャンプをするに当たって、大事な事は何ですか?」と誰かに聞かれたら、
「服装です」と即答するだろう。
という事で、軽装で来てしまった山猫は早寝だ…
朝は6時前に起床。この日も空は快晴だ。
パジャマもないのでジーンズのままで寝たが、この時期ならまだシュラフを重ねるほど寒くはない。
朝の焚火と珈琲を準備する。
徐々に昇ってきた太陽が周りの木々を照らし出した。
「焚火もおきて準備はOKだ。さあ昇ってこい!」と山猫は心の中で太陽に呼び掛ける。
朝日を真正面から浴びて、太陽光に全身を包まれながら、目を閉じてしばらくじっとしていた。
「エナジー充電中 エナジー充電中」
山猫の頭の中のC3POが報告してくる。
今回、バンガローゾーンなら7時前から太陽光を浴びれる事を確認できた。
橋を渡るのは大変だが、乾燥撤収を目指すならこちらのサイトは有利みたいだ。
朝の焚火を燃やし尽くしてから、いよいよ心に決めていた散策に出る。
そう、紅葉を探すのだ。
キャンプ場のバンガローゾーンを少し登ると、遊歩道に出られる場所がある。(遊歩道からはキャンプ場に侵入されないよう看板がある)
遊歩道を歩いて行くと展望台を発見。
トイレなどもあるので、ここが紅葉スポットなのだろうか。
この遊歩道の木々がすべて紅葉するなら、凄いことになるだろうと思った。
嵐山(らんざん)渓谷では11月中旬から
紅葉祭り的なものも催されるようだ。
そもそも京都の嵐山(あらしやま)に似ている事から名付けられたらしい。
日帰りでもいいからまた来てみたいな、と思いながらキャンプ場へ戻った。
ついでに管理棟側にも散歩に行く。
こちらのテントサイトはやはり日陰のままだった。
今までの経験だと9時過ぎまでは日が射さないだろう。
およそ30分前後の散策を終了。
時刻は8時前だ。
そして月川荘さんのチェックアウトは10:00。
これから朝食を食べて撤収をするとして、時間はギリギリだろう。
さあ、どうする!?山猫!
つづく…
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