みどりの村AC #3 〜2日目の夕飯と焚火編〜

山猫

2013年05月09日 19:07

みどりの村AC、続きからです。

2日目の午後、遊具で遊んでから食材の買い出しに出かけ、温泉に入り、サイトで晩御飯を作り始めます。

キャンプ2日目の夕飯メニューは、豚バラの煮込みに決定した。

青ネギ、しょうが、ニンニクで豚バラブロックを1時間煮込み、醤油、料理酒、砂糖、ゆで卵を投入してさらに30分ほど煮込む。

キャンプにくる前に、山猫ママが家で一度作り、味は間違いないと確認していた。

だが、ママ…
「あれ、何入れるんだっけな、何分煮るんだっけな、」
と、完全にレシピを忘れてしまっていた…

山猫は普段料理をしないが、1度作った料理のレシピはほぼ覚えているし、むしろ次はもっとこうしよう、と考えたことまで覚えている。

「ナビを見ながら運転すると道を覚えられないっていうじゃない、それと一緒だよ」
と、言い訳されるが、ごく控えめに言って、まったく納得出来ない
(そもそも最初に作っている時からレシピをきちんと見ていたのかどうか、それすらも疑わしくなってきた(^_^;)

でも何とかトロトロのお肉が完成し、炊飯のプロフェッショナルと化した山猫ライスと一緒に美味しく頂けた。



この日、本当はもう一つ予定があった。
車で2分の群馬県立天文台に行く計画があったのだ。
だが、空には雲が所々に広がっていた。
天文台はちょっとした雲でも星が見えなくなり、また晴れていても気流の影響で見えにくくなることがあるそうなのだ。

美味しい豚を食べながら、どうしてもビールが我慢出来なかった山猫は早々と、
「天文台は中止だな、これだけ雲があったら行っても無理だね」
と結論を出し、我慢し続けていたビールを空けた。


子供たちは、「え〜っ!!」と大ブーイング。
仕方ないよ、ビール飲みたいんだから雲が出てるんだから…


夜になり、今夜はちゃんと買ってきた薪で焚火を始める。

やっとビールを飲めた山猫は、上機嫌で、
「やっぱり焚火は最強だなぁ!焚火があれば全然あったかいよなぁ!」
と、1人ハイになるが、天文台が中止になり、テンションの下がった家族は盛り上がらない。

おまけに風が少し吹いていて、煙が息子猫の方向に集まる。
うわぁ(>_<)、とうちわで焚火をあおぐ息子猫。
灰が猫娘のほうに飛ぶ。
猫娘、泣く。。。

この騒ぎが2回リピートされ、山猫は、
「焚火を強くあおぐなって言ってるだろ!」
と息子猫を叱ってしまった。

その後すぐに息子猫はいじけてテントへ。
続いて、猫娘も電池切れで落ちた。

久しぶりの焚火の夜じゃないか、昨日より暖かいだろ?そして焚火を囲んでやっと家族の団欒が始まるところだったんじゃないか・・・

いったい何が起きてるんだ?
山猫は少し自己嫌悪になった。

そんな落ち込んでいる山猫の空気を察してか、ママはそばに居てくれた。
でもママの顔はとても眠そうで、今すぐにでもテントに行きたいオーラがいっぱいだった。

「そう言えば、今度の土曜日は卒園した幼稚園の集まりがあって、子供たち連れて行かなきゃいけないんだ」
とトロンとした目で話しかけてきた。

山猫は土曜日を基本の休みにしている。
仕事次第で休めない時もあるが、子供たちと過ごせるのは、基本土曜日なのだ。

「行かなきゃいけないって、なんだ?」
自己嫌悪から、少し機嫌も悪くなった山猫は、ついそんな言い方をしてしまった。
「あ、行っていいかな?だね。さて、そろそろ休ませてもらいますかね」

ママの言い方は、まるでお見合いの席で、「じゃ、あとはお若い者同士でね、うふふ」と笑って席をはずす仲人おばさんを山猫に思い出させた。
でも何も言わなかった。

空気を察して、やがてママもテントへ去って行った。



1人で焚火を見つめながら、
いったい、何が起きてるんだ?
と、また思った。


でも、落ち込んでいても仕方ない。
こんな時は、どうすれば良かったかを考えるのだ!

まず、焚火を囲むということは、少しでも風があると、誰かの方向に煙がいってしまうリスクは避け難い。

多くのキャンパーさんが、夕食をシェルターの中で、ストーブで暖をとりながら食べる理由は、とても合理的なことなのだ、と思った。

ファミリーキャンプでは、焚火に暖を頼ってはいけないのだ。


また、キャンプ初心者の山猫は、何でも自分でやって見たくて仕方ない。
結果として、あまり子供たちに、設営も食事の用意も手伝ってもらっていなかった。

子供たちが楽しくキャンプを過ごすには、遊具やイベントがあればいいというわけではないのかも知れない。

彼らが楽しく、キャンプの手伝いが出来る工夫をそろそろ考えないといけない。



そんな事を考えていると、少し元気が出てきた。

「明日は朝日が見れたらいいな」
時間は22時をまわったので、山猫もテントに潜り込んだ…



さらに、つづく…


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