テントの中で目が覚めたのは6時頃だった。
昨晩眠りについたのが0時半を回っていたとはいえ、朝まで目が覚めずにぐっすり眠れたのは本当に久しぶりの事だった。
そしてキャンプでは大概早起きする山猫だが、この朝はシュラフの中があまりにも暖かく気持ちいいのでどうしても抜け出せなかった。
コットにウレタンマット、そしてシュラフ2枚重ねに厚手のパーカーで頭と首周りからの冷気を遮断したことで、氷点下の外で寝たにも関わらず自宅のベッドよりも快適だったのだ。
6時半過ぎまでシュラフの中で惰眠を貪った後、既に焚火を始めている皆さんに挨拶をする。
キャンプの気持ちいい朝に出遅れたのが少し悔しかったので、山猫はまだ皆さんの輪には加わらず、自分のサイトで焚火をおこし、独りで煙草に火をつけて朝の空気を楽しませてもらった。
ヘキサの下から眺める朝の川は、やはりとても綺麗で、石には霜がびっしり降りていた。
身体が暖まり、目が覚めてきたところで皆さんの輪に加えてもらう。
焚火を囲んでお聞きすると、多少の寒さを感じたものの寒さで死にそうになった人は今年はいなかったようだ。
Flagさんがユニセラ炭火で沸かしてくれたお湯で珈琲を飲む。
「やっぱり朝はみのとと珈琲が恋しいですね」
「秋の陣でご馳走になってから自宅でもすっかり珈琲中毒になりましたよ。うちはインスタントですけどね」
「来年はみのととさんにも来てもらいますか」
そんな勝手な会話を交わしながら、腹ペコのおっさん達はFlagさんの海鮮鍋が出来上がるのを待っていた。
2バーナーを二つ所有し、武井501AをビルトインできるIGT"トゥギャザー"を自作するなど、これまでキャンプで使用するバーナーに華麗な変遷を披露してきたFlagさんだが、2014年の最後に行きついたのは、ノンバーナー。
炭火ですべてをまかなうユニセラ料理のようだ。
七輪の性能をこよなく愛する山猫だが、キャンプにおける収納やコンパクトなサイズ感を考慮すると、ユニセラにはとても魅力を感じている。
山猫もいつかシチリニストを卒業し、ユニセラーになる日が来るかも知れないなと妄想していたりする…
※Flagママさん仕込みのニンジンミッキー入り海鮮鍋
この朝も新兵器の*ダッチをユニセラで温めてくれた。
海鮮鍋に最初から〆のうどんも投入しての贅沢な朝ごはんだ。
まだ気温は氷点下の凍える朝に、1から朝食を作るのはとても辛い。
腹ペコで凍えていたおっさん達でおかわりしまくり、鍋はあっという間に完食した。
冬キャンプは朝も鍋が良いみたいだ。
お腹もいっぱいになり身体も暖まった後、山猫はやってみたかった三脚使用による
自分撮りを開始する。
題して「川辺に佇む山猫」。
遠くに見える橋から、昨晩の消防団の方は焚火を見かけたのだろう。
うむ…
おっさんが川を見ながらぼぉっとしてるようにしか見えない。。。
題して「幕に歩み寄る山猫」。
むぅ…
トイレから帰ってきたおっさんにしか見えない。。。
題して「ソロテントと508A」。
ゴミ袋までしっかり写り込んでしまい、もはやおっさんが座っているだけの写真だ…
何か?
雰囲気のある自分撮りが出来たら、ブログのタイトル画像にしてやろうと目論んでいた山猫の試みは、ことごとく水泡に帰したのであった(T_T)
2014年の最後のキャンプの朝。
「あー、このまま時間が止まって欲しいですね」などとつぶやきあいながらも無情に撤収の時が迫ってくる。
これからまた600kmの距離を姫路まで帰るクワトロさんが撤収を始める。
「ほんとに来て良かったですよ。できればまた次回も来たいです」
そう言ってくれたクワトロさんと固い握手を交わす。
「正直ほんとは辛かったんじゃないですか?」と笑いながらも、
「ほんとにまた来てくれるなら必ずお出迎えしますよ!でもとりあえずは無事に姫路に帰れることを祈ってます」と挨拶を交わした。
今回は牡蠣をはじめたくさんの心遣い、本当に感謝ですm(__)m
ファミリーキャンプとも違う、グループキャンプともまた違うオヤジソロの集い。
クワトロさんが来てくれた事でまた一味加わった素敵な〆のキャンプが出来ました。
ありがとうございました!
クワトロさんを見送った後も、帰りたくないおっさん3人はレイトチェックアウトを申し込み、引き続き河原でお昼ご飯も食べていくことにした。
ゆうにんさんの新兵器 ユニフレーム のお餅焼き器(名前はそんなんじゃないですがw)で七味醤油のお餅をご馳走になる。
昨晩散々語り合ったはずなのに、キャンプの話しやブログの話しをしながらのんびりと大晦日の昼を過ごさせてもらった。
息子さんのぽんちゃんの誕生日なので、一足早くFlagさんも撤収。
今回もありがとうございましたm(__)m
2015年もまたキャンプで一緒に色々やらかしちゃいましょうw
その後、貰って来た薪を燃やし尽くすまでゆうにんさんと2人でのんびりしていたが、15時頃についにすべての幕が撤収される。
この写真を撮りながら、誰もいなくなる河原をみて、
「寂しい、あまりにも寂しいじゃないか」と心の中でつぶやいた。
でも内容盛りだくさんの濃い〜忘年会が出来たんだ、いいじゃないか。
そう自分に言い聞かせて荷物を車に積み込んだ。
チェックアウトで社長さんに、
「広島とか姫路とか、あんたたちはいったい何の集まりなんだい?」と驚かれる。
「キャンプの友達なんですよ」
「そうですね、キャンプで知り合ったんです」
ゆうにんさんと2人でそう話したが、社長さんは最後まで信じられないという顔をされていた。
帰りにパンフレットを頂いたが、CAZUさんは少し料金が変わるようだ。
これから行く方はホームページだけではなく予約の際に確認される事をお勧めします。
綺麗な河原で白鷺が飛ぶのを見た。
昔から縁起の良い鳥・神聖な鳥と言われてきたそうで、昔から着物の柄や帯の絵柄などに用いられているそうだ。
綺麗な河川や田んぼにしか住み着くことはないこの鳥を見た者には幸運が訪れるとも言われ、慈悲深い・世俗の超越、また合格祈願などの鳥言葉があるそうだ。
2015年は良い年になりそうだ。
そんなことを思いながら、山猫の2014年キャンプ物語が幕を閉じたのだった。
おわり…
〜おまけ〜
行って来ます!
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