秋の陣#1 1年振りの再会と哀しきオイラのシェラカップの巻

山猫

2014年11月06日 21:49

2014.11月
グループキャンプ"秋の陣"
滋賀県 十二坊温泉ゆらら



ほぼちょうど1年前に、初めて参加させてもらったグループキャンプ秋の陣

前回集まったメンバーで約1年間、幹事さんを中心に、次はいつがいいのか、何処のキャンプ場がいいのかなどの話しが続いた結果、昨年とほぼ同じ11月頭の3連休に開催されました。

そして何よりも、今年は家族揃って参加することが出来ました。


※お会いした方たちに頂いたステッカー

西は広島から東は埼玉まで、遥か1000kmを超える集まりが、再び実現出来た事に驚きと、そして主催して下さった方々に感謝をこめて、記録を残したいと思います。



それでは、今回も長くなっちゃうかもしれませんよ〜(うふふ♥︎)
※ゆうにんさん風…



10月の月末、締めの仕事を何とか片付けて、家に着いたのは7時過ぎだった。

本来なら前日に積込みまでは済ますつもりだった山猫だが、日が落ちるのが早くなったこの季節、既に辺りは夜になっている。

「準備は全部、明日にするよ、おやすみ…」


溶けるように眠ったあと、当日は5時起床。
向かうのは滋賀県 十二坊温泉ゆららである。
我が家からは530km。



「遠いねえ、みんな本当にそんな遠くから来るの?」

「ああ、みんなキャンプになると、何かが壊れちゃう人たちなんだ…」


そう妻に話しながら、俺もその中の1人だけどな、と思いながらハンドルを握る山猫だった。







事前の計画通り、お昼前後に浜名湖SAに到着する。

天気が良ければ、せっかくの遠征なので、浜名湖を観光しようかと目論んでいたが、この日は雨の降りしきる天気。

SAでサクッと写真を撮っただけで再び出発だ。



「グループキャンプって、奥さんたちは、朝もお化粧とかしてるの?スエットとかで顔を洗いに行ったらヤバイの?」


グループキャンプが初めてのママが聞いてくる。


「よく分かんないな、人によるんじゃない?俺だってファミリーでやるグルキャンはまだ2回目だし、去年人の奥さんがどんな格好してたか、よく見てなかったな」

「でもさ、ママはすっぴんが可愛いから大丈夫だよ」


山猫の何の根拠もない慰めは、当然ながら妻の心にほんの僅かな希望の光さえも与えなかったようだ…





「やっぱりグルキャンとか面倒くさいな、あたしも家族だけでまったりがいいよ」

「うん、お前が今回参加してみてどう思うか、それを知りたいっていうのも、俺の今回の楽しみのひとつなんだ」

「パパはどうなのよ、楽しみなの?」



〜孤独が好きなの?〜

〜孤独が好きな人間なんていないさ。
無理に友だちを作らないだけだよ。
そんなことしたってがっかりするだけだもの〜

〜孤独が好きな人間なんていない、失望するのが嫌なだけだ。
もしあなたが自叙伝書くことになったらその時はその科白使えるわよ〜

〜ありがとう〜


※村上春樹 ノルウェイの森より



山猫はとにかくそんな性格だと、ママは分かり切っているので、今回のグループキャンプへの参加にもとても驚いていた。


「それについては、ノーコメントだ…」

そう応えて、山猫は再びハンドルを握る。
あともうひと頑張りなのだ。




※東名高速 四日市近辺の土砂降り

土砂降りになる天気を見ながら、夫婦で自然に笑いがこみ上げてくる。


「ほんとにこんな天気でも、みんなキャンプに来るのかねw」

「ああ、今回の集まりにはH.A.C.(ヘンタイ アメオトコ キャンパー)って名前がついてるんだ、強烈な雨男さんが何人かいるんだよ」

「・・・・・」


山猫ママの口数はどんどん少なくなっていったのは、言うまでもない…







そんな会話を交わしながらも、無事に15:30頃、キャンプ場に到着。
(ご挨拶と設営で写真なしです(^_^;)

去年の陣から1年、ブログで見知った顔が笑顔で迎えてくれた。

1年振りの挨拶と握手を交わし、雨が降り出す前に設営を済ます。



お昼前後に皆さん到着だったようで、お風呂に入っている方も多く、辺りはすっかり日も落ちてしまっていた。

だがそのお陰で山猫は、設営後のトワイライトゾーンの中で、のんびりと長旅の疲れを癒すことが出来た。





今回ズボラママさんが作ってくれた、参加者名簿を見ながら、

「あたし絶対こんなに人の名前覚えられない」

と狭い車内で長時間揺られてきたママが、朦朧とした顔でつぶやく。

彼女は旦那のキャンプブログさえ流し読みしかしないので、失礼ながら山猫の友人たちのブログも、ほとんど見ていないのである。


「そんなお前みたいな奴のために、ズボラママさんがこれを作ってくれたんだよ、今はちんぷんかんぷんだろうけど、これから絶対に感謝することになるよ」



そんな事を話しながら、宴会の準備を開始する。





我が家からは山猫ママの郷土料理であるきりたんぽ鍋と焼き鳥をご提供することに決定。






※画像は翌朝のものです

宴会場には、左からFlagさんのランドロック、kazuuraさんの同じくロック、そしてクワトロさんのコクーンと大型シェルターの3連結。

雨や寒い夜になった時の為に、準備してくれていた。

感謝ですm(__)m





大人はクワトロさんのコクーンスペースに陣取る。

1日目の夜は7夫婦14人の大人で宴会開始だ。

1人あたりの座席幅を1mと計算すると、コクーンの全長約7mで何とか収まったのだろうか。





子供たちはFlagさんのロックスペースで全員収まっている。





かずうらさんのロックはお料理ゾーン。
今回はビュッフェスタイルで、皆さんの美味しそうな料理が並んだ。



夜もたまに雨が落ちてくる天気の中、これ以上ない宴会スペースだ。


各サイトに展開する高級幕に加え、このゴージャスな宴会スペースを眺めて、

「ちょっとパパ…ここにいる人たちって、いったい何者なの?」

山猫ママが絶句しながら小声で話しかけてくる。


「変態さんたちだよ」

と山猫は笑顔で応えた。







今回幹事のFlagさんの挨拶で秋の陣2014がついに幕を開ける。

日程の調整からキャンプ場の選択、キャンプ場との交渉からお金の計算まで、本当に頭が下がる思いだ。

同じ埼玉県からの参加なので、この1年間キャンプも何度かご一緒してきたが、その度に出る陣の話題を思い出すと、山猫の胸には少し熱いものが込み上げた。





乾杯の後、宴の開始。

美味しいお酒と料理と、そして楽しい会話が始まる。



アルコールもいい感じに回って来た頃に、料理を温める火やランタンの熱で暖かいシェルターの中で、山猫はふと強烈な違和感を感じる。





な、なんだ…
このプレッシャーは!?
この季節にTシャツ1枚なのか…






「山猫さん、こんなんどうですかね」

満面のドヤ顔で、HAC会長クワトロさんが胸を張っているw


すいません、こちらから突っ込まなきゃいけないのにww








同じ埼玉県なのに、滋賀県で初めましてのFlagママさんともようやくお話し出来た。


「緊張して昨日は眠れなかったんですよ〜」とお話しされながら、とても明るく楽しい方で、Flagファミリーのオフレコ話しを面白おかしく披露してくれる。


その横で、

「いくらでも話し、聞きますよ〜、今日はね、全部ここで吐き出して行ってください!」と合いの手を入れるクワトロさんw


まるで夫婦漫才を見ているかのような、楽しい掛け合いでしたw





だが、そこで再び山猫に違和感が生じる…





赤いモビルスーツカップ!?
シャアか、シャアが来たのか…






「山猫さん、こんなんもあるんですよ、どうですか」


ブログを始めて初期の頃から、クワトロさんとはガンダムネタでお世話になって来た。

そしてお互いに百式が大好き過ぎて、メインの幕はウェザーマスター、ヘキサもマスターでお揃いになっており、我々はこれを百式カラーと呼んでいるとかいないとか…



昨年は幹事さんとして、色んな準備でゆっくりお話しする機会も少なかったが、ようやくクワトロさんの人柄が、山猫に染み渡ってきた瞬間だった…


どんだけガンダマーなんですかww





そんな中、ズボラパパさんからの日本酒を頂こうと盛り上がっている時、

「あ、もうシェラがないや」と山猫はつい漏らしてしまう。

「どうぞどうぞ、うちのシェラを使ってください」と笑顔でFlagママさんがスノーピークのシェラを差し出してくれる。




だがそのシェラカップは、Flagさんのオイラのシェラカップ


間違われないように取っ手にマーキングがついているもので、ブログレポで見せてもらったとっておきのものであることを山猫は知っていた。


「いやいや、これは使えませんよ、これはね、オイラのシェラカップってやつなんです」と丁重に辞退するが、

「遠慮しないで使ってくださいよ〜」とFlagママさん。



ここでこれ以上お断りしてはFlagママさんの好意にも水を差してしまう…



Flagさん、ごめん(>_<)





ついにオイラのシェラカップに口をつけてしまった山猫を横目に、クワトロさんのお酌で杯を煽るFlagさんw


ことキャンプ道具への思いについては、奥様以上にFlagさんとは分かり合えているつもりだったが、山猫が友人を裏切ってしまった瞬間だった…


あぁ、キャンプに行きたい…


キャンプ場で、キャンプに行きたいと思ったのが初めてなのは、もちろん言うまでもない。





昨年は父子での参加だったので、宴会中も子供たちが何をしているか気になり、ゆっくり出来なかった記憶がある。

だが今年は、子供たちの事をママに任せて、楽しい宴での皆様の笑顔を眺められた。


家族っていいですね(^^)








闘いを終えて力尽きた赤い彗星は出航w





煙草を吸いに幕の外に出ると、ズボラパパさんが、

「焚火しましょうよ」と誘ってくれる。


「キャンプに来て、焚火をしないんじゃ、いったい何をしに来たんだって感じですよね」と言いながら、火をおこしてくれた。


ズボラファミリーさんは、パパさんの仕事で明日はお帰りになる。

もちろんご一緒に焚火にあたらせてもらった。



仕事の話しやキャンプギアの話しなど、のんびりボソボソ2人で話していると、やはり焚火が恋しくなったおっさん達が集まって来てくれる。




昨年はあまりお話し出来なかったかずうらさんとも、無趣味と言いながら、実は学生時代は山岳部で、隠れワイルドな人だった話しなども聞けた。



また、今回初めましてのN男さんが、

「いやぁ、こういう男だけで囲む焚火って最高ですね〜」とにこにこしながらお話ししてくれるのを皆で頷きながら、キャンプの夜を噛みしめる。


「シャウエッセン持って来たんですよ、シャウエッセン!」

といい感じに出来上がったゆうにんさんから差し入れがあり、皆でシャウエッセンを焚火で炙って頂いた。


だが、当のゆうにんさんは、2本ほど食べた所で突然電池が切れたように出航…

ゆうにんさんはしばらくそのまま放置してw、せっかくのシャウエッセンは遠慮なくほぼ食べ尽くし、秋の陣1日目の夜がもう少しだけ続いたのだった…



今回も、長々とお付き合いありがとうございました(^-^)/

でも、まだまだ続いちゃうかもよ(うふふ♥︎)
※再びゆうにんさん風


つづく…


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