山猫は仕事の都合もあり、概ね月の最初の週末にキャンプの予定を組む。
だが今月からは子供たちが夏休みだ。
よって山猫ママの思考は、
どうやって日々子供たちの暇を埋めるか?が最大の優先事項になるらしい…
「1泊で2回キャンプ行くなら、今月は夏休みに入ってから2泊で連れてってよ」
と月初のキャンプは却下された上に、水遊びが出来るところでね、と注文が入った。
山猫は川遊びなら道志方面、海なら鹿島灘の日川浜などを検討していたが、
待てよ。
いくら夏休みとはいえ、平日なら人気のキャンプ場でもあいてるんじゃないか?
と、ふと思いつく。
※グリンヴィラHPより
あっさりと1週間前に予約完了し、いつか行って見たいと思っていた人気の高規格キャンプ場へ出発だ。
今回は水遊びが希望だったので、海水浴とプールも予定に組み込んだ。
最近、キャンプには乗り気じゃない振りをしている息子猫だが、おもちゃをリュック2つとスポーツバッグ1つ分持って行こうとしていたので、
「リュック1つまでにしようか…」
と冷静に伝え、連れて行くおもちゃを厳選させた。
それでも車内はこの状態だ。
来年はもう中学生になるのだ、そろそろ少し考えてもらいたい…
買出しの時間も含め、自宅から3:30で到着。
やはりここは1泊のキャンプでは厳しい距離だ。
到着時刻は12:30で、梅雨明けしたキャンプ場は灼熱の気温だ。
「今回はサウスで行くからね」と告げていたが、現地のあまりの暑さ(31℃ほど)に、
「ウェザーマスターの方が分厚いから涼しくなるんでしょ、マスターのヘキサにしてよ」と山猫ママ。
「いや、まずはサウスだよ、テントがサウスカラーなんだからマスターじゃ色が合わない」
「どう考えても今日は暑いでしょ!最初から涼しい方にして!」
「・・・・・」
どうしても譲らないママに、
「だから早くテントも買おうって言ってるじゃないか…」と山猫はぼそぼそ言い返しながらタープを張った。
ようやく長距離ドライブの後のビールと昼食のタコ刺身、流水麺で一服。
予約時に空いていると聞いたので、今回はフリーサイトにしたが、平日なのにファミリーキャンパーさんが6組ほど入っており、区画サイトのほうも1/3程度は埋まっている。
さすがに人気のキャンプ場だ。
軽い昼食の後、ママと子供たちは、有名なロング滑り台がある遊具ゾーンへ偵察に行ってもらう。
その間に山猫は設営完了。
フリーサイトなのでのびのびと張らせてもらったつもりだが、大股計測では10m四方のスペースで収まっており、今回はヘキサとテントも干渉しないスッキリ設営にご機嫌だ。
(※混雑時は8m四方内での設営をお願いされるようです、詳しくはキャンプ場のルールを参照)
また前回のキャンプで思った
シンプルキャンプへの道を実現するため、テーブルはミニテーブル2つのみ、収納ボックスをクーラーとジャグの台に使った。
ヘキサの下はゆったり4人が座れるようになり、これも満足だ。
色が合わないだろうな、と思っていたマスターヘキサとサウステントだが、おしゃれのセンスは微塵もない山猫は、張ってしまえば何とも思わなくなってしまう。
むしろ、今回はうまく張れたなぁという自己満足に浸るのだった。
ヘキサから水場への眺め。
フリーサイトが空いているので、真ん中は子供たちの遊びスペースになった。
混雑時はここもぎゅうぎゅうになるのかも知れないが、¥3,200ほどで1泊できるフリーサイトは空いていれば確かにお得だ。
14:30から管理棟の温泉がオープンするので、汗だくになった山猫ファミリーも入浴。
大人¥400、子供¥200でお安く汗を流せるので、フリーサイト+温泉で家族4人¥5,000弱で済む。
ナイスコストパフォーマンスだ!
入浴後のトワイライトゾーン。
多少の虫はいるが、ハッカ水と蚊取り線香で十分であり、それほど気にはならない。
山猫も、約1ヶ月振りのキャンプの気持ち良さを噛み締める時間になった。
1日目にどうしてもやりたかった焼き鳥。
せっかく買ってきた焼鳥台だが、鳥肉の油が炭火に落ちてあがる炎が、やはり串を焼き切ってしまう。
残念だ…
焼鳥は難しいですね(^_^;)
キャンプで上手に焼く方法があれば教えてくださいm(__)m
枝豆にトウモロコシ、それに牛タンも焼いて、この日はジャンクな夕食。
でも、これがやりたかったのだ…
夜になり、ライトアップされた水場に歯磨きに向かう。
まるでオシャレなレストランバーを思わせる佇まいだ。
ふかふかの芝生を守るため、焚火台の下に敷く木の板も用意されている。
このキャンプ場は他にも、ボール遊びは禁止、花火はすべて禁止。
水場には、油は流さないこと、生ゴミは処理していくことなどの看板が掲げられている。
またサイトの所々に、人のサイトを横切らない、と書かれた看板も小さく立っている。
手持ち花火も禁止なのは少し残念だったが、どのルールも過去に何か問題が起きたから採用されたのだろう。
人によってはこういうルールをいちいちうるさいと思う人も、今だに居るのかもしれない。
でも、こうして堂々とルールを全面に出してくれるキャンプ場は、山猫にはとても安心感がある。
こうして最低限のルールを徹底してくれるからこそ、常に人気で満サイトの状態でも、訪れた人が皆楽しんで帰るのだろう。
21時になると、
「これより朝の6:30までは静寂時間となります、皆様お静かにお過ごしください」とアナウンスが流れる。
山猫はキャンプ場で流れるアナウンスはあまり好きではないが、このアナウンスもなかなか考えられている。
就寝時間でもなく、消灯時間でもなく、21時からは
静寂時間なのだ。
まだキャンプの興奮が冷めないお子さんたちの声がたまに聞こえてくるが、場内は一気に静かになった。
そんな中、先にテントに入った家族と離れ、山猫は1人焚火を始める。
気温は24℃で暑苦しくはないが、寒くもない。
きっとこの季節の焚火は、まだ寝たくない大人の言い訳のようなものなのかも知れないな、と山猫は思う。
「ええ、もちろん寒くはないですよ、ただね、もう少しだけこの静かな夜を焚火で楽しみたいんですよ」
と、もし誰かに、なんで真夏に焚火をしているのか?と聞かれたら、こう応えるだろうななどと考えながら、バーボンを舐め、焚火の炎と夜空を眺める山猫だった。
※もちろん静寂に焚火をしていたので、見回りの係りの人にも怒られないし、22時過ぎには切り上げましたよ(^^)b
つづく…
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