夜の8時過ぎまで、猫娘と2人、車の中で雷が遠ざかるのを待つ。
もう1組のファミリーさんも、車の中に移動したり荷物を積んだりの避難体制をされていたようだった。
雷が遠ざかったのを確認し、
「もう大丈夫だな、テントに戻ろうか」
「え?怖いよ、今日は車で寝るんじゃないの?」
「大丈夫、サリーちゃんのパパはもう行ってしまったんだ…」
山猫の意味不明な説明はおそらく猫娘には伝わらなかっただろうが、2人でテントに戻りシュラフを羽織る。
雨が激しく幕を叩く音を聴きながら、猫娘はすぐに寝息をたて、山猫も知らぬ間に眠りについていた。
朝の4:50に目を覚ます。
前日と同じ時間に起床だ。
早く寝たのですっかり目がさめて、もう寝れそうもなかった。
昨晩ほどでもないが、雨は相変わらず
しっかりと降っている。
まるで誰かが、
「いやね、今日中にこれだけは雨を振らさないといけないんですよ、ええ、実際の話しね、決められた量の雨を降らしちゃわないとまずいんですよ、わたしが叱られちゃうんでね」と言っているかのように。
さっそく朝の焚火を始める。
雨はすごいけれど風はほとんどない。
気温は19℃で焚火が心地いい。
相変わらずヘキサからは雨が流れ落ちている。
耐水圧1,000mm、68DのヘキサタープSF2002HTだが、もう20泊以上我家のリビングを守ってくれた。
ロープこそすべて交換したが、それなりの強風にも耐えてきたし、雨のキャンプも何度となく経験したタープだ。
撥水性は落ちてきているものの、おそらくまだまだ使えるだろう。
強いテンションに耐えなければならないオープンタープこそ、お金をかけて良いものを選択するべきだと言う説もあるようだ。
ヘキサが大好きな山猫も大賛成で、実際にウェザーマスターのヘキサにはとても安心感がある。
だが、
見せかけの真実はもう見飽きた…
俺はただ、本当の事が知りたいだけなんだ
※このくだり、もういいですよね(^_^;)
定価¥3,990で買ったこのタープは、特に破損することもなく、今日も山猫のキャンプリビングを雨から守ってくれている。
たいした奴だよと思うと同時に、真実は何処にあるんだ!?とも思うことがある…
ついでに。
サウスのテントSF0507CDは耐水圧1,200mm、68D、メインポールはFRP11mm。
テントはヘキサほどテンションはかからないのだから、年間10泊使っても2年以上はもつと思う。
いや、ヘキサが20泊以上使ってもしっかりしているのだから3年30泊くらいは行けるだろう。
ちなみに山猫は今回のキャンプで6回目、8泊の使用になる。
10泊を達成すると1回当たりのお値段がついに¥1,000を切る!
庶民である山猫は、そんなせこい計算もしっかりするのだ。
いくら安いテントだからと言って、1泊しか使わないなら1万円のコストになる。
山猫がキャンプをレジャーに選んだ目的からは遠く離れてしまうことになるのだ…
幕の厚みについても、このクラスのテントはペラペラなどと馬鹿にされることがある。
だがドームテントの標準は75D程度で、コールマンやスノーピークでも、ドームテントのフライはこのデニールだ。
触った感じでは、75Dの方が多少しっかりしてるなという程度である。
PB(プライベートブランド)の幕をペラペラと言っている人はもしかしたら大型の2ルームやシェルターの幕と比べているのかも知れない。
ちなみにウェザーマスターのヘキサは210Dで、マスターコクーンも210D、小川のヴェレーロも210Dと、大型で強いテンションにも耐える必要がある形状から、丈夫で分厚い生地が使われているそうだ。
これらの210Dと比べたら、75Dの幕だってペラペラなのだ。
特に気にすることはないだろう。
妄想が止まらなくなって来たのでさらに続ける。
ポールについては安価なFRPで、よほどの強風に煽られれば、やはり先に折れるのはアルミ合金のポールよりFRPだろう。
だが色々調べて見ると、アルミ合金が折れない訳でもなく、曲がる事だって少なくないようだ。
また、折れなければいいという訳でもないんじゃないだろうか。
曲がったアルミポールを元に戻そうとまた負荷をかけると、ほとんど最初の強度は無くなってしまうらしい。
アルミ合金だから安心という訳ではなく、FRPでもアルミ合金でも、現地で折れた時にはどうするかを考えておく方が大事なんだ、と思う。
つらつらと知ったかぶってウンチクを書いたが、山猫はテントの構造についてはド素人であり、もちろん何の保証も出来ない。(鵜呑みにはしないで下さいね(^_^;)
ただ、このブログに来てくれる方の多くが
サウスフィールド テントなどで検索してくれているようだ。
なので、改めて山猫のレビューを簡潔に言うと、
決して自慢出来るスペックのテントじゃないです
でも決して悪いテントじゃないので、次に欲しくなったテントが決まるまでは、ご家族を守ってくれるのではないでしょうか
※自己責任ですよ(^_^;)
そして、このテントが壊れたら次のを買おうと思っていると、そのうちに「いつになったら壊れるんじゃ〜」と思うほど長持ちしちゃうかも知れません(山猫のジレンマ…)
ただ不安な点はベンチレーションシステム。
真夏のキャンプでは、入口が1つでメッシュの小さいこのテントは熱帯夜には弱いそうだ。
また上部のベンチレーションがメッシュで空きっぱなしなため(クローズ出来ない)、結露が激しいとポタポタ水が垂れてくるそう。
最後に、去年まで定価¥9,990だったのに、今年からは¥14,980?にかなりな値上がりになったようだ…
さて、1人きりの朝の焚火妄想もそろそろ終了だ。
6時を過ぎると猫娘も起きてきて、2人でカップラーメンの朝食。
「ねえ、花火も出来なかったね」
「うん、すごい雨だったな、今日もよく降るなぁ」
猫娘には可哀想だが、朝も雨が降り続いたので遊具広場に誘われる事もなく、のんびりと焚火の朝が過ごせた。
雨の日のキャンプも悪くないな
と思った。
昨晩テントの中で描いたという絵を見せてもらう。
オレンジとピンクが混ざった色で一面が塗りつぶされている。
猫娘には何かしらのストレスがあったのだろうか…
心理学には知識のない山猫には、この絵の意味はよく分からなかった。
小雨になったタイミングで撤収開始。
猫娘が率先してポールをたたんだり、ペグを拾ったりして手伝ってくれたので、いつもよりスムーズに撤収が進んだ。、
帰りの車では、なぞなぞの本を持ってきた猫娘が、ずっとなぞなぞを出し続けてくれた。
「この本さ、パパが運転の時に眠たくなったらなぞなぞ出してやろうと思って持ってきたんだ(^^)」
「そうか〜ありがとうな、今回のキャンプは楽しかったか?」
「うん(^^)」
「また一緒に行く?」
「う〜ん、今度はみんな一緒でいいんじゃない、4年生になったらまたパパと2人で行こうかな」
ふむ、2年後か…
今回の父娘キャンプのこの評価は、果たして及第点と言えるのだろうか…
こうして激しい雷雨にも遭遇した、初の父娘キャンプが幕を閉じたのだった。
おわり…
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