ゆずの里③ インディアンの焚火の巻

山猫

2014年04月06日 21:18

2014.4.1〜1泊
ゆずの里 続きです。



天気にも恵まれ、風も弱く、いいファミリーキャンプになりました。


日が落ちて、気温は急速に低下する。

山猫は夕食時の暖をとるために焚火を始める。



先日、焚火の事を調べている時に偶然、インディアンの焚火の方法が書かれたブログを見つけた。

本当はお名前も紹介したかったが、最近は更新されてないようだったので勝手にお名前は出さないことにする。

「インディアンの焚火」で検索すると、すぐに見つかるかと思います。
キャンプ歴も20年?ほどのベテランさんのレポで、とても勉強になりました。

山猫は、この通りにインディアンの焚火を再現することは出来ないが、何となく出来る範囲で真似をしてみたいと思っていた。

これも今回の重要なミッションなのだ。





暗くなっても、猫娘はすっかりドラえもんのDVDに夢中だ。

セラミックファンヒーターをつけているシェルターの中で、一心不乱にドラえもんに見入っている。

話しかけると怒られるくらいに…


上着も着ないでシェルターの中にいる猫娘を見て、風のある日もシェルターの中に居れば大丈夫そうだな、と山猫は思う。





すっかり暗くなり、星がとても綺麗に輝いているが、やはりスマホで星が写せるはずもない…





じゃがいもの皮むきを山猫がやった後、ママがポテトを揚げ始める。


「上げ膳据え膳が良かったんじゃないのか、俺がやろうか?」と聞いてみるが、

「その話、しつこい」と返事はひと言。


山猫ママは、鍋にいれる野菜のカット、洗浄も既に終わらせている。

たまにはホテルでのんびりしたいっていう割には、よく動くじゃないか、とママを見ながら思う。

出来上がった少し揚げ過ぎのフライドポテトをつまみに、やっとビールを飲みながら、山猫は火の番を始める。


インディアンの焚火、開始だ。




インディアンの焚火はちろちろ燃える。

手前の七輪炭火の炎の方が大きいくらいだ。

今までは薪を、井の字に2段組んで焚火をやっていた。

それでも火の高さは、座った大人の腹の高さくらいまでで収まる。

近くに居れば、氷点下の外でも暖かい。

不必要に大きな焚火をやるのは、薪ももったいないし、リスクが増えるだけだ。




薪を増やしたり、真ん中部分を少し重ねてやれば、インディアンの焚火も大きくできる。

炎は真ん中で、真上に立ち上がる。


インディアンは、地面に穴を掘ってティピーの中で焚火をしていたそうだ。

ティピーの中でこの焚火は、煙が出にくく、煙がでてもまっすぐ上がって天井から抜けていく。

炎は小さくても、ティピーの中なら暖を取るには十分で、一晩中、子供たちにも交代で番をさせ、火を絶やさなかったそうだ。


そんな事を考えていると、山猫は少しTentipiの事を思い出す。

きっとあの時、買ってしまっても、決して後悔はしないテントだったんだろうな、と想う。

未練がないと言えば嘘になるが、増税前ということで、予算は家のものに回してしまった。


Tentipiリスペクトでリンク頂いたグッサンのアドバイス通り、子供達が手を離れ、ファミリーの為というよりも自分の純粋な趣味としてキャンプをやるようになった時は、ヘキサでトンガったサイトを作るより、ティピーの中でチロチロと焚火をしてるかもな、などと自分の行く末を考える。




この薪のくべ方なら、ファイアグリルの焼き網を載せたままで焚火ができる。

真ん中の薪が灰になって短くなれば、外から薪を中に押してやる。

薪が短くなって焚火台の中に入ってしまったら、次の長い薪を外から足す。


薪を井の字に組んだ方が、当然炎は大きいし、暖かい。

これから夏や秋に向けて、寒くはないけれど焚火はしたいという場合に、この方法は便利だなと思った。

料理にも使えるし、不必要に大きな炎にならないので、周りの人に不安も与えにくいだろう。






鍋で暖まり、お腹もいっぱいになった子供たちは勝手にシュラフに潜り込み眠ってしまった。

もう、慣れたものだな、と思う。


ジンジャーを用意してきて、マイヤーズラムバックを焚火の相棒に。

やがて山猫ママも、いつも通り21:00過ぎには眠くなったようでテントに入った。


1人になった山猫は、ラムバックをすすりながら、焚火を眺め、コールマンランタン286Aと少し会話をかわす。

「冬の氷点下ほどじゃないけど、けっこう冷えるね」

「ええ、決して快適とは言えない気温だと思いますね、シュゴォー…」


「君を点灯してからどれくらい時間が経っていたっけな、そろそろポンピングしないといけなかったな」

「ありがとうございます、山猫さん、そろそろ音を変えてお知らせしようかと思っていたところだったんですよ、シュゴォー…」


山猫は286Aをランタンハンガーにぶら下げたまま、30回ほどポンピングする。


「良い夜を、山猫さん、シュゴォー…」

「いや、今日はなんだか身体がだるいんだ、俺もそろそろ寝させてもらうよ」

「シュゴォー…」



心の通じる道具とは会話ができるのだ…

※えと、密かにこのくだりは気に入ってます、今後もやると思いますw


22:00を回ったあたりで、ファニチャーすべてをヘキサの下に移動し、今夜最後まで話し相手になってくれた286Aを消灯した。



朝。



サイトからの眺めは桜も見えて素敵だ。

電気敷き毛布と、セラミックファンヒーターで、女性陣も夜の寒さは辛くなかったそうだ。

シュラフから肩や腕がでてしまうと、寒さで目を覚ましたが、この装備でGWのキャンプも何とかなりそうだ。


猫娘と朝の散歩に。



おたまじゃくしがいるというので2人で見に行く。



画像では分かりにくいが、小さなおたまじゃくしがびっしり泳いでいる。

「100匹くらいいるんじゃない?」と猫娘。

「いや、100匹どころじゃないよ、何万匹もいる、すごい数だ」と答える。

今年2年生になる猫娘には、まだ万という単位はうまく把握出来ないようだが、

「すごい〜!これがさ、全部カエルになるの?」

「いや、残念ながらカエルにまで成長できるのはこの中のほんの一握りだけだよ、こんなにたくさんのカエルが食べて行く餌はないし、鳥や虫が来て食べられちゃうおたまじゃくしがほとんどなんだ」

そんな事をマジメに答えても、猫娘にちゃんと伝わるわけじゃない。

「ふ〜ん、大変だね…」と猫娘。

世の中は捨てたもんじゃない、でも想像以上に世の中は残酷なんだ

強くなれ!


※ドラマ「家族ゲーム」より



山猫は、たとえ伝わりにくくても、子育てに真摯に取組むのだ…


撤収の時間が近づく。



撤収も全員で頑張る。

猫娘はママとキッチン道具やおもちゃの片付け、息子猫はシュラフやマット、インナーテントをしまう。

もちろん作業は捗らず、チェックアウトギリギリの11:00寸前でようやく終わった。

全員参加のキャンプ、これはこれで違う意味で忍耐が必要だな、と山猫は思った。


帰りに寄り道をする。



鎌北湖を見学。
ポカポカ天気が気持ちよく、元気なら散策したりしたかったが、

この頃には山猫、少し熱っぽい。

おそらくリラックスし過ぎて、これまでの疲れが一気に出て来たのだろう。

だが、まだ繁忙期はつづくのだ。
山猫に風邪をひいている暇はない。


帰りの車では家族全員爆睡するなか、ふらつく頭で、何とか家路に向かう山猫だった。


おわり。

おまけ



キャンプから戻った次の日にやっと到着。




これがマスタークイーンのチェアであ〜る

※あ、男性が座っても、もちろん問題ないと思います(^_^;)

そしてなぜか息子猫が全力の笑顔w
可愛すぎるので初の顔出しであ〜る。





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