お昼の後片付けも家族全員で行う。
猫娘はママと食器洗い、息子猫は山猫とサイトの整理だ。
そして、サイト整理の後は、
百式連結でヘキサを張る。
サイトの広さは9×9mだが、中央通路から1m余裕を取った。
今回は平日なので貸切状態だが、キャンプ場が満員の時の練習である。
中央通路に目一杯に張り出すと、お隣サイトの車が出る時に、ロープを引っ掛けられそうなのだ。
ヘキサの下は2m強を確保、やはりこの連結は8mまでが限界だ。
ファイヤープレイスも車の前に想定。
混んでる時は、この辺で焚火をすれば、さすがに文句は言われないだろう。
ただ今回は、マスターヘキサ付属のガイロープをメイン、サブ共に1mほど短くして設営せざるを得なかった。
これが百式連結のミニマムスペースだ。
これより小さなサイトでは、2ルームのみ、またはサウスのセットを選択する事になる。
ヘキサは2ルームに被さる部分が多くなることで、なかなかシワが取れず、30分ほど頑張る。
まぁ、夜露が避けられればいいという観点で見れば今回は68点と自己採点。
ふぁ、ファニチャーも設置して、ようやくサイトが完成した。
今回は貸切状態でも、1本のペグさえはみ出さずに、こじんまりと設営した。
いいのだ、
努力とは有事の時の為にするものなのだ。
これで、想定外にサイトが狭かったという状況にも、8×8mのサイトなら今日の形が作れる事が証明出来たのだ!
遠目からも撮影。
「俺のサイトは、こう見えるのか…」
言うまでもなく自己満足の大満足である。
サイトに戻り、
「どう?かっこいい?」とにこにこして家族に問いかける山猫。
山猫の方に顔も向けずに、
「ウン、イインジャナイ」と棒読みで一言だけ返答するママ。
ピキーン・・・
空気が小さな音を立てて固まりはじめた。
おそらく、次の感想を待つ山猫と、もう感想はないママの間での緊張が、時空を歪めたのかもしれない。
つまらん…
いったい、俺は何をやってるんだ…
山猫に、どうしようもないほどの脱力感と、渇ききった哀しみが押し寄せてくる。
だがその時、
「うわぁ、かっこいい!茶色がさ、かっこいいね(^-^)/、パパすごい〜」と猫娘が満面の笑みで褒めてくれる。
またもや子供たちに、山猫ファミリーの危機が救われた形になったようだ。
子は鎹(かすがい)とはよく言ったものだな、と山猫が思ったのは言うまでもない。
そして山猫は、どちらかというと、喜び上手、褒め上手な女性が好きである…
山猫のヘキサ遊びの間は自由時間。
サイトが西向きなので、ヘキサを張っても西日は容赦なく射し込む…
子供たちは、今回お試しで持ってきた1セグでアニメのDVDを見始め、その横でママは昼寝を開始。
キャンプでゲームやテレビを持ち込むのは、以前は少し疑問もあったが、最近は、別にどうだっていいじゃないか、と思っている。
雪が降ったからといって、必ずしも犬は喜んで庭を駆け回る訳ではなく、猫は炬燵で丸くなるわけでもないのだ。
子供は自然の中に連れ出せば、駆け出して行くものだ、などという幻想は、少し前に消えた。
大人だって、気持ちいい自然の中で、ハイキングコースを歩きたい時もあれば、のんびりタープの下で昼からビールを飲んでぼぉっとしていたい時もある。
山猫キャンプでは、
自由時間とは、あくまでも自由なのだ。
計画通り15:00過ぎからお風呂へ。
向かったのはゆーパークおごせ。
もっとレジャーランド的なものをイメージしていたが、実際はとても良いお風呂施設だった。
ここはBBQやキャンプも出来る施設だが、電源サイトはない。
気持ちいいお風呂を満喫した後、卓球(1時間無料、フロントで借りれます)で遊ぶ。
久々のキャンプ復活のママも、恒例のおみやげ購入。
「ブログに載せてね」と、なぜかこの
おみやげ購入シリーズだけにはこだわりがあるようだ。
キャンプ場に戻ると、そろそろ日暮れだ。
管理棟前の桜を撮影。
薪を買った時に売店の方が、
「ここから一気に冷えて来ますからね〜」と声をかけてくれる。
「昼は暑いくらいなのに、難しい季節ですね」と応える山猫。
「確かに。でも今日は風がおさまりそうで良かったじゃないですか」
そんな会話を交わし、管理棟からサイトへの道を撮影、所々の桜がとても美しい。
でも、道のりはまあまあ長い。
日暮れ前の百式連結に、うっとり。
そしてトワイライトゾーンでランタン点灯。
晩御飯はフライドポテト、塩豚鍋の予定で、ママは仕込を開始している。
一気に気温が下がって来たのと、風呂上りな事もあり、焚火も開始。
朝方の最低気温は5℃。
男性と女性(子供)の体感温度は約5℃違うらしいので、山猫ママと猫娘にとっては、ほぼ0℃に感じる夜になるだろう。
以上、自己満足の撮影レポなんで、コメント欄は閉じつつ、夜から翌日につづく…
つづく…
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