かんなの湯#2 タンジェントFlag

山猫

2016年02月18日 21:56

2016年2月 ソロの集い
埼玉県神川町 かんなの湯 裏 自由広場

続きは、ランタン点灯のトワイライトゾーンからです。



予報では明け方から雨。
いつ降り出してもいいようにヘキサの下に陣取ります。

春一番も警戒していましたが、風は穏やかなままで、ゆったりした夜が始まりました。




遅めの昼食の後、再びお風呂に入り、本来のイメージングではこの後暫しの間、昼寝をする事になっていた。

だが、すぐに夕飯の時間が近づいてくる。
すべてが思い通りに進む訳ではないのだ。

「全然、お腹は減りませんね〜」と言いあいながらも、おっさんたちは少しずつ暗くなってくる空を見て、それぞれお気に入りのファニチャーをセッティングした。




ここでFlagさんの新作、ペトロケースが登場する。

Flagさんのブログでは最近、キャンプギアの自作レポが飛躍的に充実しつつあるので、空気を読んで、この新作にはモザイク処理だ。

※ご本人のレポが楽しみですね(^^)




「今回は持ってきましたよ」とパイルドライバーをセットしてくれて、"手のかかる貴婦人"ペトロマックスを点灯してくれた。


ちなみに山猫は、ランタンスタンドをまだ買っていない

年末年始にランタンスタンドの必要性を痛切に感じた訳だが、

「いやぁ、よっぽどポチろうと思ったんですよ。でも俺、3年以上キャンプしてて1回も使わなかったんです。本当に要るのかな?無理矢理何かを買おうとしてるだけなんじゃないか?って、つい考えてしまって・・・」とFlagさんに、正直な心情を吐露してみる。

「そうですか(^^)」とFlagさんはひと言だけの返答だった。


きっと、
「好きにしたらいいじゃないですか。どうせ山猫さんは、人の言うことは聞かないんだから」とでも思ってくれているのだろうw





Flagさんの必殺技、チャコスタ オン ザ 焚火による炭火おこし。

ありそうで見た事がなかったこの方法。
山猫も今は思い切り真似させてもらっているが、とても楽ちんで、かつwildだ。

いよいよ夕飯の準備開始である。




ふと見ると、Flagさんはいつものスノーピークチェアから、ハンモックのようにリラックスできるチェアに変更されていた。

「これはカミさんので、やっぱりスノーピークなんです。年末にゆうにんさんのリラックスチェアを見て、ちょっと座りたくなっちゃって」とお話しされていた。




だが画像の姿勢を見ると、このチェアで地面に置いたユニセラの料理に塩胡椒するのは、ちょっとだけ大変だったみたいだw

リラックスを優先すると作業効率が下がり、作業効率を優先するとリラックス度は低下する。
両方を満たす絶妙なバランスのチェアもあるけれど、逆に言えばどちらも満たせていなかったりする。

チェアの選択だけでも、そこには答えのなかなか出ない世界があるのだ。




塩胡椒してくれていたのは、サーモンブロックの半熟ソテー。

ユニフレームのちびパンで、バターソテーしてくれたこの料理が、美味しくないはずがない。

「お腹はいっぱいなんだけど、これは全然食べれますね!」と2人で争うように完食させて頂いた。


ちなみに山猫は、今回もタコのアヒージョをオードブルに差し出し、しっかりタウリン補給を目論んだ。
だが市販のアヒージョソースを使ってみると、味が濃くなりすぎてどうも口に合わない。

アヒージョはやはり、オリーブオイルにニンニクをスライスして、鷹の爪を入れ、塩をふるだけのシンプルな味の方が好みだ。

ちょっとした手間を惜しんではいけないのだ。





さらに前割りした芋焼酎をご馳走になる。
※前割りとは何か?についてのレポはこちら

今回は5日寝かせて持って来てくれたそうだ。

癖のある芋焼酎だが、味音痴の山猫にも、その味わいが明らかにまろやかになっているのがわかった。



そのまろやかになった前割り焼酎を、さらにゆっくりと熱燗にして出してくれた。

「もう少し冷え込んでる日なら、もっと旨いんでしょうね〜」とFlagさん。

高価で有名なお酒をドンと出されるより、この日にターゲットを合わせ、手間をかけてくれたこのお酒の方が、間違いなく味わい深い。

「美味しくできたかなぁ〜」とワクワクニコニコしながら、グラスにお酒を注いでくれるFlagさんのお顔を見ているだけで、山猫も楽しくて仕方ないw


ところで、山猫はいったい何をおもてなししたのか?

この後、Flagさんはメインにもつ鍋を用意してくれている、とお聞きしていた。

かなりお腹が膨れていた事もあり、持参した焼鳥は食べられないだろうとクールに判断し、クーラーバッグから取り出す事もせず、ただひたすらおもてなしされる事に徹していた訳だが・・・

それが何か?

※あ、食後のおつまみ用に持って来たカラムーチョを、少しだけお裾分けさせて貰いました。すいませんw





そんな心地よい夜を過ごしながら、防炎シートの下で焚火を囲み、世界情勢の話から最近の教育事情、近所の悪ガキの話まで、延々と取り留めのない話しが続いた。

この日は近くでソロをされている方もいたので、

「今日はTORI PAPAさん(リンク頂いています)のスタイルを真似て、21時には解散しましょう」と話していた。

だが、美味しいお酒と料理と、そして楽し過ぎる話に囲まれ、気づくと時刻は22時を回っていて、慌てて解散となった。

後片付けもそこそこになり、少し残飯も放置になったが、

「野良猫上等!ですね」と楽しそうなFlagさんの言葉に勇気づけられての就寝だ。


※お近くに居た方、遅くまで話し声が響いてしまったと思いますが、申し訳ありませんでしたm(__)m

スマートなキャンプをやるには、まだ少し、修行が足りないな、と今回の反省点です。(今度は21時のアラームをセットしようと、イメージングしました)





予報通り、明け方から雨が降り、幕を叩く雨音で目を覚ます。

昨晩の焼酎で二日酔いになるかと思っていたが、前割り焼酎は身体にも優しいようで、頭はスッキリだ。

外が明るくなるまで、テントの前室で508Aの暖房テストなどをしていたが、何度やっても、幕をある程度閉じていると警報機の数値は反応を始める。

画像の通り、入口をフルオープンにしてベンチレーションと後ろ出口フルメッシュで、ようやく換気ができるようだ。

だが当然、これだとあまり暖かくならない・・・


電源なしのソロで、外に居られないほどの悪天候の場合、現在の山猫の装備では、やはり着るものやシュラフで暖をとるしかないようだ。

降りしきる雪の中、氷点下2桁でも暖房を使わず、外の空気を楽しんでいる方も居るのだ(シビれる強者さんのレポはこちら)。

「耐えられないほどキツい環境に遭遇した時に、また考えよう」

そう呟いて、山猫は508Aを消灯した。





神川町が管理する無料の自由広場の朝。

悪くない景色と雰囲気だ。




Flagさんも起きてこられ、山猫はカップ麺のそば、Flagさんはパスタの朝食だ。





たまに小雨が降る中、朝の散歩がてらに偵察開始。

ここはロハスガルデンと言われるキャンプ場。



かんなの湯に併設された敷地に、5〜6張りほど張れそうな敷地が広がる。

手ぶらでキャンプができるそうで、料金にはお風呂代も込みになるようだが詳細は未確認。

冬季は閉鎖で、4月から11月の営業らしい。

シーズンになって家族で来るなら、確実に場所を確保できそうなので、家族のお風呂キャンプも出来そうだ。


そして、



かんなの湯には朝風呂営業もある事を発見。


キャンプの朝は早起きである。
朝の焚火をしてから、朝食の前に、目覚ましの朝風呂を浴びに行く。

受付の方に、焚火臭いなと思われながらも、そんな事はまったく気にせず、朝風呂に入らせてもらう。

そしてさっぱり目覚めて、気分爽快で朝食を食べ、撤収に臨むのだ。


そんな次回のお風呂キャンプのイメージングをしながら散歩終了。


時刻は9時前。

今から朝風呂は、控えめに言って、とても中途半端になると思い、今回は見送った。




雨はあがったり降ったりを繰り返していたので、雨が落ちてくるとFlagさんとサイトで休憩の、のんびり撤収だ。

そんな中、昨晩から一際存在感のある、Flagさんの自作テーブルをマジマジと見せてもらう。




サイン・コサイン・タンジェントを駆使して作られたというこのテーブルが、5月中旬の気温と言われる暖かい朝、山猫の心を鷲掴みにした。

「俺にも作ってもらえませんか」

気づくと、Flagさんにオーダーしている自分を発見した。


「メーカー希望価格は¥45,000ですけど、構いませんか?」

「問題ないです。完全ハンドメイドで、使用サイズも収納サイズも文句なし。これだけ実用的なテーブルですからね」


「でもひとつだけお願いがあります」と山猫は注文をつける。

「なんでしょう」とFlagさん。

「tangent F と焼印を入れてもらえますか。このテーブルにはタンジェントが駆使されているんでしょう?」

「・・・。お届けできるのは、年末になるかも知れませんよ』

「まったく問題ありません。それと、出来ればロープのカラーはブラウンでお願いします」

「難しい注文ですね。約束はできませんね」

※もちろん半分以上がフィクションの会話ですw

※tangent F は、どこまでもハンドメイドであり、気分が乗った時にしか製造をしないという方針らしいですが、山猫のオーダーは幸運にも受け入れてもらえたようです(=^x^=)



お昼前頃までかけてのんびり撤収し、Flagさんと再会の約束も交わし、今回のお風呂キャンプが終了した。




すっかりリフレッシュして帰宅すると、手づくりのガトーショコラ的なチョコを、猫娘と山猫ママが振舞ってくれる。

そう、この日はバレンタインだったのだ。



おわり・・・

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