1月中旬からの寒波到来で、すっかり山猫の心は折れていた。
「こんな寒い季節に、外になんか出たくない・・・」
ずっとそんな風につぶやいていたし、仕事も徐々に繁忙期となり、疲れ切った休日は1日家に閉じこもり、布団に包まっていた。
だが、前回のキャンプからひと月半を過ぎた頃、身体はフィールドのあの空気が忘れられず、むずむずしてくる。
そうだ。お風呂に行こう。
そんな風に考えると、いくら寒くても、外に出るモチベーションが復活して来た。
という事で、今回はお風呂キャンプなのだ。
春の嵐が吹くと予報される週末、キャンプに出発する。
曇り後雨予報の天気だが、青空が広がっていて、現地の風速予報は1〜2m。
「悪くない。俺はやっぱりついてる」
そう呟きながら、信号待ちで空をパチリ。
当然ながら、
お風呂に入りに行くキャンプを家族にも提案はしていた。
だが息子猫は部活、猫娘はママとバレンタインのチョコ作りと、それぞれに予定が詰まっているそうだ。
「行ってらっしゃ〜い♩」と家族は快く送り出してくれた。
なんでみんな、ちょっと嬉しそうなんだ!?
ちょっと前までは、月に1度、家族で行くキャンプを楽しみにしていたはずなのに・・・
そんな思いを抱きながらも、仕方なくソロで向かうのは、神川町にあると聞いていた
かんなの湯 裏の自由広場だ。
場所が分からず少し迷った後、無事に設営完了。
そして毎度お馴染みの
Flagさんと合流。
初めての場所だし、雰囲気もわからないし、もしも困った事態に陥った時が怖いので(困った事態に遭遇した方のレポは
こちら)、毎度直前のお誘いで恐縮ではあるがお声をかけていたのだ。
「お風呂いいですね〜。その週なら、私は今のところ行ける確率100%ですよ〜」とFlagさんは快諾してくれた。
持つべきものは友であるw
自由広場はこじんまりとした芝生の広場だが、おそらく15組前後は収容できるほどのスペース。
この日は我々を含めて8組前後が幕を張っていた。
とても静かで、のんびりした環境だ。
すぐ近くに張っていらしたソロの方に、
「ここが自由広場で間違いないですか?」とお聞きすると、とても親切に水場やトイレの場所まで教えて頂けた(ありがとうございましたm(__)m)。
軽い設営だけして、予定通り2人でお風呂に向かう。
館内は、内湯にも露天にも、いくつものお風呂があり、まさに思い描いていたお風呂キャンプである。
控えめに言って、とても満足だ。
せっかくだから岩盤浴もやる!と宣言するFlagさんに、そうは言ってもカラスの行水派の山猫は、館内を見て回る事にした。
仮眠室や漫画コーナー、お食事処もあり、日帰りで来ても十分のんびり出来るだろう。
タオルや館内着(パジャマ)も貸してもらえるので、パジャママンの姿で館内でのんびりできる。
そう、山猫がやりたかったお風呂キャンプは、まさに
風呂上がりのパジャママンなのだった。
お約束の生ビール❗️
おっさん2人のパジャマ姿での乾杯だ(もちろん、ビールを運んで来てくれたお姉様に撮影をお願いしたw)。
ありがとうございますm(__)m
キャンプには来たけれど、お風呂にのんびり入って、パジャママンになって生ビールを呑む。
いい加減にくどいとは思うが、これがやりたかったのだ❗️
そして、いい気分でおつまみセットを頂き、なぜかピロリ菌の話などで盛り上がり、
「そう言えば、食事が出てくるのが遅いですね、ちょっと催促しちゃいますか」と、既に3杯目になる生ビールを呑みながら呼出ボタンを押したところで、まだ食事をオーダーしていなかった事に気づくおっさん2人だった・・・(我々は生ビールの追加注文だけを繰り返していたのだ)
相変わらずのポンコツ振りだが、
はぁ〜、楽しかったw
遅めの昼食の後、せっかくなのでもう一度露天風呂に浸かってからサイトに戻る。
そんなんなら、キャンプじゃなくて、たまには温泉旅館にでも行けばいいじゃないかと、もしかしたら思う方もいるかも知れない。
だが、
それだと幕が張れないじゃないか!
焚火だってできないじゃないか!
と言わせて頂きます(^_^;)
※ドラマ怪盗 山猫 より(亀梨くんはかっこいいですね〜、もちろん言うまでもなく私とドラマには何の関係もありません)
お前のコアって何なんだ!?核だよ、核!
絶対に譲れないものは何だって聞いてるんだよ!
キャンプにハマるとは、簡単に言えばそういう事なのだ。(もちろんお財布にも優しい)
Flagさんのツインブラザーズも久しぶりに見せてもらう。
次にソロ用の幕を買うなら何がいいかな、とたまに妄想だけはしている山猫だが、このツインブラザーズは、サイズ感といい、性能といい、ソロ・デュオキャンプをやるには絶妙な幕だと思える。
ポール2本で立ち上がり、設営は5分もかからない。
幕内もポール2本がある事で、モノポールテントよりも居住空間を有効に生み出せており、半分は寝床、半分はリビングとして、狭過ぎず広過ぎずの、まさに
男の秘密基地である。
「ツインブラザーズは、本当に良い幕ですね〜。Flagさん、よくこれを見つけましたよね」と、(珍しく本音で)Flagさんに言ってみる。
「ええ、こいつは冬用のソロ幕としては最高です。俺も大満足の幕です」と返事が返ってくる。
「使わなくなったら、俺が引き継ぎますよ」
「いや、使い続けますよw 譲りませんよ」
そんなゆる〜い会話を交わしながら、炭火をおこし、だんだんと日が暮れていくところで、つづく…
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