ナインテンナイン#2 九十九里浜で手を合わす

山猫

2016年01月13日 23:38

2016年1月 正月 ファミリーキャンプ
千葉県九十九里 ナインテンナイン

続きは夕飯からです。



だいぶ冷えてきたので、焚火を始めましたが、この日は本当に無風。

炎は真上に上がり、誰にも煙が襲いかかる事もありませんでした。

海沿いのキャンプ場なのに、この環境はとても恵まれていたなぁ、と思います。



夕焼けの中、海に向かって絶叫し、すっきりした後は夕飯だ。



手羽元をつまみにして、メインはいつか食べようと思っていた豆乳鍋。

とてもあったまる鍋で、珍しく子供たちもおかわりするお味。

予報通り気温もそれほど下がらず、画像の通り、猫娘は焚火の前で上着も脱いでいる状況だ。




薪はひとカゴ¥300。
家族みんなで靴を脱ぎ、足を暖める。


ここで注目は、昨年末の忘年会キャンプに続いて、またもや夜の山猫サイトが暗い、ということ。

このキャンプ場にはサイトの上に外灯があるので、点灯すればランタンも要らないほどの明るさになるのだが、

「キャンプでは、蛍光灯の灯りで夜を過ごしたくない。やっぱりランタンでしょ」と、またもや偏屈父さんの山猫は、意地を通す。

「それはいいけど、暗いねぇ。あ、そうか、ヘキサがないからランタンを上に付けられないんだね」とママが解説。

ヘキサのポールに、ランタンハンガーで灯りを吊るせない為、サイトは暗く、料理がとても不便なのだ。

「そうなんだよ。うちがヘキサを張らないなんて、今までなかったから気づかなかったんだな。こんな時の為に、うちにはランタンスタンドが必要だと思う


いや、うちには、ランタンスタンドが必要なんだ!(2回目)


ママと2人でワインを呑んでいる時にも、何度もランタンスタンドの必要性を訴えておいた。

「もうそれは分かったよ、うっさいなぁ…」というつぶやきが聞こえたが、きっと山猫の空耳だろう・・・





テントの中では子供たちがゲーム大会。

いい感じに酔いが回った山猫は、覆い被さってくる猫娘を、なぜか撮影して撃沈。



なんかミイラみたいだな、とフードを被る父親を、笑いながら撮影する子供たちの声を聴きながら、猫娘の親友であるクマのハチクマちゃんと一緒に横たわったのだった…



6時33分、起床。
この時期の日の出は、6時47分と事前に調べて来ている。



家族揃って海へ出発だ。




朝焼けの広がる九十九里浜。

水平線には分厚い雲があるところもあり、どこから太陽が顔を出すのか、まだ分からない。

幸いに、この朝もほとんど風はなく、砂浜で日の出を待つ山猫ファミリーは、何とか耐えることの出来る気温だ。




それでも、なかなか登ってこない太陽を待ちきれず、ラジオ体操を始める山猫ママw


海にはやはり日の出を待っているサーファーの方達が何人か見える。

「こんな真冬にサーフィンするとか、凄いね〜」と言うママに、

「こんな真冬にキャンプをしている俺たちが、何も言える筋合いはないけどな」と応えておいた。




いつもなら、暇になって愚図りだす子供たちも、この日はジッと、冬の砂浜で日の出を待っている。

子供にとっても、やはりこの光景は、どこか惹かれるものがあるのかも知れない。




ママのラジオ体操は第2に突入だろうか?ww


ようやく空が青くなり始め、太陽が出てくる場所を確認し、防波堤へ移動。



雲を輝かせながら、ようやく太陽が顔を出した。

家族の誰も、言葉もなく、ただ太陽を見つめていた。

そして山猫は、気づくと思わず太陽に手を合わせて、家族の健康や、仕事の事を一心に祈っていたのだった。

南〜無〜♩





朝食はコーンスープとカップラーメンで身体を温める。

ナインテンナインさんのチェックアウトは10:00だが、
「次の予約は入ってないから、ゆっくりでいいですよ」と言ってもらえたので、甘えさせてもらい、のんびり撤収を開始だ。



だがしかし、ここで余談。

ヘキサを張らなかった山猫サイトについて、鋭いご質問を頂いたので、備忘録として(ゆうにんさん、こういう話題は大好物なので喜んでレポにしてしまいますw)。

①夜露でファニチャーが濡れる対策

今回は濡れたら嫌なもの、ずばりチェアだけはすべて、テントの前室に仕舞って寝ました。

予想通り、外に出していたテーブルやクーラーボックスは夜露でびしょ濡れだったので、これは正解でした。

安心して下さい!
チェアは濡らしませんよ(^^)


ちなみに、うちのテントは前室の奥行きが145cmあるので、何とか収まります。


※2015.12 @サンタヒルズ

ちなみにコールマンのタフワイドドームなども、前室の奥行きは160cmもあるんですね。

濡らしたくない荷物も仕舞えるし、悪天候時に軽い調理も出来そう。

やはりタフワイドドームは良いテントだよなーと、最近ノーマルコールマンの素晴らしさに感嘆しています。

今はなぜか、
「色々と幕は使ったけど、結局はコールマンのタフワイドがあれば、十分だね」などと、いつか言ってみたい妄想が膨らんでいたりしますが、話が逸れ過ぎですね(^_^;)


②狭いサイトでの設営対策

次に、小川張りをすれば狭くてもタープも張れるのではないか?というご質問も頂きました。

さて、オープンタープに必要な設営面積は、幕の大きさ+ロープスペースとなります。
このロープスペースが地味に面積を取るのです。



メーカー推奨では、メインポールと同程度の距離にロープを張ってくれと書いてある(あったような気がします)ので、我家の470cmのヘキサは、なんと950cmのスペースを必要とします。

これでは10×10mクラスのサイトでしかヘキサは張れません。

そこで山猫は経験則から、メインポールの半分の距離を最低確保する事を念頭に置いています。

それならば必要な長さは、710cm(470+240)となり、小さめのサイトでも我家のヘキサは張れる事になります。

でも今回のサイトは7×7m(実際はお隣との間のスペースもあるので、650cm)。
つまりヘキサタープ自体が張れないのです。


これがちなみに、4×4m程度のミドルサイズタープなら、必要な長さは6m強でいけそうです。



我家で言えば、初代のサウスフィールドヘキサタープがこのサイズでした。

だが、そもそもテントフロアの大きさが約3mあるので、その上に小川張りをしても、タープの有効スペースは1mしかできないことになります。

狭いサイトでのオープンタープ、なかなか難しいですね(^_^;)


最後に、
③オープンタープが張れない小さなサイトと分かっていたら、2ルームにすれば良いのでは?について

これについても検討しましたが、我家の2ルームは全長約5m。
2ルームとしては、これでもコンパクトな方です。

確かに濡らしたくないチェアなどのファニチャーから荷物まで、リビングスペースにしまう事は出来ます。

でも、実質650cmのサイトで5mの2ルームを張ると、残りスペースは150cm。

このスペースでは焚火が出来ないのではないか!?と思ったのです(幕に近過ぎる)。

冬キャンプでは、幕内でストーブを使うから、焚火はしないと腹をくくれば済むのでしょうが、この日は天気も良く、風もない予報。

とても焚火は諦められなかったでしょう。


さらにワンポールテントなどで妄想して見ると、7×7mのサイトでは、車で約250cmの幅を使うとした場合、残りは450cm。

張り綱のスペースを考慮すると、直径400cmのワンポールでやっと設営が出来る事になります。


サイトサイズと幕の設営の妄想…
本当に楽しいですねw

でも長くなり過ぎなので、余談終了(ゆうにんさん、楽しいお題を頂き感謝です)。



本編へ戻ります。



オーナーさんが、
「日の出は見れた?ここはね、犬吠崎と同じで、日本では最初に日の出が見れるところなんだよ」と教わる。

年越しの夜は初日を見に来る観光客で、キャンプ場の中も、海沿いの道も車でびっしりと埋め尽くされるほど賑わうそうだ。

「じゃあ、うちみたいに2日の日からのんびり来て正解でしたかね」と山猫は言ってみる。

「そうかも知れないね」とオーナーさんは、素敵な笑顔で応えてくれた。





帰りは近場の日帰り温泉に寄ったが、これが信じられないほどのお値段。

この辺りは観光地として、かなり物価が高いのかも知れない(まるでメキシコのカンクンのように…)。




さらに銚子港まで足を伸ばして、市場でお土産の干物や刺身、ハマグリなどを仕入れた。

銚子港には、正月にも関わらず、旗を掲げた漁船がたくさん出ていた。

きっとこの時期は稼ぎ時なのだ。


こうして2016年の初キャンプが終了。

綺麗な自然からも、お正月からタフに働く漁師さんや市場の人達からもパワーを貰えた気がする、そんなキャンプになった。



おわり…






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