改訂版火器ランキングと一酸化炭素の危険

山猫

2015年10月15日 22:43

2015年現在の我家のキャンプ火器ランキングです。


キャンプを始めた頃とは、使い方も考え方も少しずつですが変わってきました。
これからキャンプを始める方や、始めたばかりの方にお勧めするのなら、また違ったランキングになるのかも知れませんが、とりあえず山猫キャンプのレギュラー陣の話しです。
※火器の話しですがランタンは含んでいません。

そしていよいよ冬キャンプ。
暖房を持参してのキャンプの季節の始まりですが、一酸化炭素中毒には本当に気をつけましょう。





1位 ユニフレーム ファイアグリル


炭火BBQも焚火もできる焚火台“ファイアグリル”が火器の中では現在の山猫キャンプNo.1。

BBQはもちろん、お湯を沸かしたりご飯を炊いたりするのもこれ1台ですべて出来る(これじゃなくても出来るものはありますが)。

肉を焼くだけではなく、鍋を炭火で温めてみたり、薪を少し足して火力を上げてお湯を沸騰させたり、もちろん夜の焚火を楽しんだり。
今のところこれさえあれば他の火器は必要ないと言ってもいいくらい、キャンプを楽しませてくれる道具である。

キャンプを始めたらぜひ、一度くらいは炭火と薪だけで過ごしてみることもお勧めしたい。
手間はかかるけれど、そこには間違いなくゆっくり流れる時間とロマンがあるはずだ(面倒だからやめてしまう人もいるようなので、あくまでもとことん個人的な意見です(^_^;)


2位 コールマンスポーツスターⅡ 508A


いわゆるシングルバーナー。
急速にお湯を沸かしたい時(たとえば朝一番に目覚めの珈琲を飲みたい時とか)などは、のんびり炭をおこすよりも、バーナーがやはり格段に便利だ。

過去2度の大戦中の頃から使われているというコールマンのこのシングルバーナーは、その長い歴史の洗礼を受けてなお定番の看板を下ろしていない超ロングセラー。

故障が少なくほとんどメンテナンスがいらない(山猫はメンテ的な事をしたことがない)。
ホワイトガソリン使用で氷点下でもプレヒートなどの手間を必要とせず点火できる。
さらに付属の部品(遠赤ヒーターアタッチメントなど)を用いることで、簡易的な暖房器具にさえなるという優れものだ。
※ただし屋外用の火器なので一酸化炭素はきっちり出ます。閉ざされた空間での使用はとても危険です。

今はファミリーキャンプでもソロキャンプでも、ファイアグリルと508Aの2つしかキャンプには持って行かない。
この2つで大概の状況には対応出来ると思う


3位 カセットコンロ


初代の風まるくんが壊れ、今は2代目のカセットガスコンロを持っている。

山猫ママでもお手軽に使えることで、ファミリーキャンプでは必ず持って行くことを強制されていた。

ポンピングなどの作業も要らず、屋内用であれば一酸化炭素の発生も少なめで(それでも注意は必要)、自宅でも鍋料理の時などに使えるので買って損はないだろう。

だが、2015年の1月から冬もファミリーキャンプをやるようになった山猫ファミリーは、気温0℃前後の寒さではとろ火にしかならないカセットガスを体験して以来、キャンプのレギュラーからはずしている。

寒い時でも使えるパワーガスなどもあるが、とりあえず2位にあげたホワイトガソリン使用の508Aがあれば他は必要ないだろうという結論になったのである。


4位 七輪


焼く・煮る・炊くと調理に関してはほとんどの事をカバーでき、しかも珪藻土効果とその形状から少ない炭でも長時間の高火力を維持するお得で可愛いやつ

焚火はしないと決めた真夏のキャンプでは、1位のファイアグリルを家に置いて、持参するのは七輪だけというキャンプもあった。
それくらいに山猫は七輪を評価している。

だが七輪は暖房としては非力だ(あくまでも個人的な意見として)。
気温が10℃前後なら七輪の炭火暖房でも、そばにいればそこそこ暖かいが、鍋などを置いてしまえばもはや熱は外に広がらない。

また炭火は一酸化炭素を出すので屋内はもちろん、密閉されたテントやスクリーンタープ的なものの中でもかなり危険である。


さて、この一酸化炭素中毒による事故は、今でも毎年のように悲しい事故を起こしている。


山猫もキャンプを始めた頃、どれくらい換気をすればシェルターの中で炭火を使えるのかと思い、色々試したことがある。

結果は、ほとんどフルオープンの状態でも一酸化炭素警報機は反応した。
天井のベンチレーションをオープンにしてサイドをメッシュにした程度では5分もたたずに警報機のアラームが鳴り響いた

ネットでも調べてみたが、自宅のリビングでキッチンの換気扇を回していても、一酸化炭素は計測されるそうだ。

どうやっても外で使う以外、炭火は危険なのだという結論だった。

〜こんな感じでやってみたけど大丈夫でした〜
〜これだけ換気してれば警報機も鳴りませんでした、でも自己責任ですよ〜

などという情報もたまに見ることがあるけれど、駄目だと思います、とても危険です!


ちなみに山猫は、たまにテントの前室で508Aを点火して暖をとったりしてしまうが、これも危険だ。

フライをクローズした状態でベンチレーションオープン、インナーは両面入口をメッシュにしても、警報機は鳴り響く。
フライの入口をオープンにして初めてアラームは鳴らないが数値は耐えず計測される。

どこまでも一時的な使用でどどめるべきで、暖まったら消すべきなのだ。
点灯したまま寝てしまったら、結果として大丈夫な事があっても、それはたまたま運が良かっただけだと考えるべきだと思う。

そして一酸化炭素中毒は、大人よりも子供の方が耐性が低いらしい。
大人は大丈夫でも子供だけが事故にあうことが十分考えられるのだ。


「山猫さんが、一番危なそうですよ」と言われたこともある山猫が、偉そうに書けた義理もないけれど、自分への戒めも込めて。

これからも楽しいキャンプを目指します(^^)



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