我家のファニチャーの話し

山猫

2015年02月27日 23:50

ちょうど1年くらい前に書いた「我家のランタンの話し」に続いて、今回はファニチャー(テーブル・チェアなど)の話しです。



実はファニチャーについてはテントをどれにするかと同じくらいに、いやそれ以上に悩んで来ました。

キャンプのブログを見始めたのも、
「ベテランキャンパーさんはどんなリビングにしてるんだろう、どういうテーブルをチェアを買ったらいいんだろう」と悩んだのがきっかけでした。

2年前にキャンプを始めたてのあの頃に、こんなレポがあったら読みたかったなという思いで(そしてとことん庶民的な目線ですが)記録を残します。


我家がキャンプを始めるにあたり、テントと一緒に買ったのがキャンプテーブルとチェア、いわゆるファニチャーだ。



初代のファニチャーは、折りたたみテーブルにベンチを収納できる形のもので、
「こんなでかいテーブル、いるのかな?」と話す山猫に、
「あたしはね、食事の時はきちんとテーブルを囲んで食べたいの。絶対にテーブルはいる」とママの強烈な思いで選択された。

「ベンチもついてるし完璧じゃない!」とママが鼻息も荒く話していたのを今も思い出せる。

チェアについては何故か我家に1つだけあったコールマンの収束型チェアに加えて、ホームセンターで¥1,200くらいのチェアを購入し持って行った。


そして第1回目のキャンプでの感想は、

◉ベンチには食事の時しか座らない

◉食べ終わった後は家族でチェアの取り合いになる


というものだった。


仕方なく3回目のキャンプに行く頃には家族4人分のチェアを揃えた。



また、秋からキャンプを始めた我家は寒さの洗礼を受けることになった。
晩秋の山の中のキャンプ場の夜はとても寒く、
「家族みんなでテーブルに揃って食事?はぁ?寒いわ!」という状態で、家族で焚火台に張り付いて夜を過ごす事になった。

テーブルは調理台専用となり、いわゆるキッチンテーブルと化した。
さらに3回目にしてその座り心地があまりにも無愛想だった(少なくとも山猫ファミリーには)ベンチには、誰も腰かける者がいなくなったため、なんと焚火台を囲むテーブルへとその用途を変えていた…

なんですか?(◎_◎;) これ

当時はマジメに考えた末にこんな風にやっていたが、改めてこうして振り返るとかなり笑えるw

だがこれは、囲炉裏テーブルやファイヤープレイステーブルというものがあるのを知っていたので、それを買うかどうかのお試しレイアウトでもあった。




調理台になったテーブルは、ソロキャンプにも持って行った。
当日にならないとその日に食べたいものが決まらない山猫ファミリーは、キャンプでの料理を簡単にするために下準備をして行くという行為が出来なかったのだ。

当日買い出しをして、玉ねぎのみじん切りから始めるので、この大きさのテーブルは悪くない、と当時は思っていた。


やがて我家に、居心地の良いチェアを家族で毎回取り合うという闘いが、キャンプに行くたびに行われる事に気づいた。



焚火台を囲むロースタイルへの移行もあり、ビジョンピークスのローチェアとミニテーブルを導入した。
選んだポイントは、頭まで預けられて寛げる、子供たちも食事の時に高さがあいそうだという思惑だった。

実際に夜の焚火にあたりながらこのチェアに座っていると眠ってしまうくらいにリラックス出来た。

だが、背もたれが寛ぎスタイル過ぎて子供たちの食事用としては向いていなかった。
また3回ほどの使用で縫製がほどけ、所々破れが出て来た。

¥2,000もしないリーズナブルなチェアだから仕方ないさと思っていたが、さすがにいくら山猫が見た目を気にしないとはいえ、破れている上に食事には向かないこのチェアを使い続ける気は次第になくなっていったのだった。


「いいだろう、そろそろ本物のチェアってやつを使ってみるか」



そう決断して揃えたのはコールマンコンフォートマスターのチェア(ついでに猫娘もファンチェア)。

選んだポイントはやはり頭まで預けられて寛げること、そして調理や食事の時にも使える高さ・角度であること

のんびり自然を楽しむ、リラックスして疲れを解消する、がテーマの非アクティブな山猫キャンプにとって、チェアへの投資は決して損はないと踏んだのだ。
キャンプを始めた年には¥1,000もしない湯たんぽの購入さえママに許されなかった山猫には、とてつもない飛躍だった。



その後メーカーは違うものの、このタイプのチェアをたまたま選んだ友人たちと座り比べをする経験にも恵まれた。
マスターチェア、スノーピークローチェア、小川ハイバックチェア。

おそらくどれもコンセプトは同じようなものだと思うが、山猫の感想は、

◉リラックスの点ではマスターチェアと小川ハイバックが同点

◉調理や作業時にも優れている点ではスノーピークに軍配

◉総合点では僅差ながらも小川ハイバック


というものだった。

ただひとつ言えるのは、このランクのチェアにはどれに座ったとしても、おそらく何の不満もないだろう。
あとは好きなメーカーを選べば良いのだ、と思う(マスターチェアの不満な点は収納の大きさであり、決して積載には優しくない)。




キャンプを始めて約1年半の頃。
チェアは決まったものの、テーブルはまだ初期のままだった。

そして最初に買ったテーブルはキッチンテーブルとして山猫キャンプに常に同行していた。

「そろそろちゃんとしたキッチンテーブルを買ってもいいんじゃない?このテーブルだと立って料理するには低いんだよね」というのがママの口癖になっていた。

家族にもキャンプを好きになってもらいたかった山猫は、当時キッチンテーブルを毎日検索しては、どれがいいのかを考えていた。

だがここはひとつの分岐点なのだと思う。
このままキッチンテーブル、ツーバーナーと揃えていき、キャンプでガッツリと豪勢な料理を楽しむという方向に進むファミリーキャンパーさんも決して少なくないだろう。

それはもちろん素敵なキャンプだし、もしそんなサイトを見かけたら、山猫は間違いなく感嘆の声をあげると思う。

「いつかキャンプでもフルコースの料理を作って、デザートまで出して家族へのおもてなしキャンプをやってみたい」と本気で思っていたのだ。

だが山猫は、いくつかの問題を抱えていた。

◉ヘキサの下には大きなキッチンテーブルは収まらない。つまり雨が降るとキッチンテーブルは濡れてしまうし料理は出来ない。
◉積載が既に限界に達している

というものだ。

ちなみにこの頃にはコーナンラックや収納ボックスも加わり、まだまだごちゃごちゃしているとはいえ、クーラーボックスやジャグ、食器や鍋などもすぐに取り出せるようになってきた。


そんな時、転機になったのは夏のグリンヴィラでのキャンプだった。



それまで約1年ほど2ルームテントをメインで使っていた山猫は、
「俺には2ルームは合わない。うちはオールシーズンをテント&オープンタープで行こう」と何故か決断し、家族にも宣言した上、初めて買ったドームテントを復活させた。

それに伴い、
「キャンプのスタイルはシンプルキャンプで行く。必要最低限の装備まで道具を絞り込む」と決めた。
そうなると、もちろんキッチンテーブルを買うという構想はなくなったのである。

すべてはテント&タープのスタイルで行くと決めたところがスタートになったのだ。


ではキャンプの料理をどうするか。
そんな時、頭に浮かんだのは初めて参加させてもらったグループキャンプ"秋の陣"での皆さんのリビングの事だった。




ご一緒したゆうにんさんのリビングは、中型のテーブルにコンロを置き、そこで料理も食事もとっていた。

圧巻だったのは、みんなで集まって食事をしようという話しになった際には、このテーブルにコンロと鍋を載せたまま宴会場まで運んできた事だ。

「なんて身軽なんだ…しかもあれで十分じゃないか」と思いながら、ゆうにんさんを眺めていたのを今でも覚えている。



またご一緒したかずうらさんも、このテーブルで調理と食事の両方をこなしていた。



FlagさんはIGTとワンアクションテーブルを中央に配置して、やはりここで料理&食事。


「俺もこんな感じで行こう!」とこれらの画像を再度眺めて決断した。

「座って料理するのはやだ。立ったり座ったりするのはしんどい」とママは当初かなりのブーイングをしていたが、

「うちはこのスタイルで行くことにしたんだ」と山猫は静かに答えることになった。



ということで、現在のリビング。
マスターの中型のテーブルは何とか料理もできて、身軽に動かすこともできる。
また子供たち用のマスターサイドテーブルはテントの中に持ち込んで使うことも出来るしソロキャンプなどでも身軽に持っていける相棒になった。

そしてママも今は何の文句も言わなくなった…(諦めただけなのかもしれないけど。でも頑なに拒んでいた冬キャンプにも来るようになった)


以上、我家のファニチャーを振り返ってきたが、何かをお勧めしているわけではなく、うちのリビングが最高だと言いたい訳でもない。

誰かが、どんな風に考えて、どんなスタイルを選択してきたかという話しは、山猫にとってとても参考になっているし、そのために皆様のキャンプブログを見させてもらっているとも言える。

こんな話しでも、これからキャンプを始めようとしている方や始めたばかりの方の発想のヒントにでもなれば幸いである。
何しろ、山猫はキャンプを始めた頃にこんなレポを読みたかったから。


〜おまけ〜



バレンタインにはママの通う料理教室で手作りチョコを作ってくれた猫娘。
どうやら近所の同級生の男の子に配るのが目的だったようだが…



そして2月で8歳の誕生日。



親戚一同から素敵なプレゼントをたくさん頂きましたm(__)m

また今春中学生になる息子猫にもたくさんのお祝いが。
ちっさい頃は喜んでいるだけだったけれど、心のこもったお祝いに涙する場面も…

クソ生意気になってきてるけど、人の気持ちに感謝できるようにもなってきてるんですね。
なんだか父も嬉しかったですよ。


おわり…


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